韓国の検索エンジン「ネイバー(NAVER)」のモバイルメッセンジャー「ライン(LINE)」と同じ名前のインターネットアドレス(www.line.co.kr)が、ラインという商標より先に登録されたものの、悪用される恐れがあるため、ネイバーに無償で譲り渡さなければならないという判決が下された。
9日ソウル中央地裁・民事合意11部(キム・ギヨン部長判事)は、インターネットアドレス所有者のA氏がネイバーの子会社、ラインコーポレーションを相手取って「ドメイン抹消の義務がないことを確認してほしい」として起こした訴訟で、原告敗訴の判決を下したと明らかにした。
ネイバー側はこのドメインを入力すれば、ライバルメッセンジャー「カカオ」の紹介ページに移動するなど、A氏が悪用していると判断し、昨年1月「インターネットアドレス紛争調整委員会」に調整申請を行ったところ、抹消の判定が下った。現在は自社のネイバーカフェ(インターネットコミュニティ)に移動するように変更されている。A氏はこれを不服として訴訟を起こしたが、裁判部は「第三者が自由に利用できるとは言えない」としてネイバー勝訴の判決を下した。
신무경기자 シン・ムギョン記者 fighter@donga.com