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釈迦の誕生日を迎え、麻谷寺の掛仏が春の外出

釈迦の誕生日を迎え、麻谷寺の掛仏が春の外出

Posted April. 24, 2019 08:20,   

Updated April. 24, 2019 08:20

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「春麻谷秋甲寺」

忠清南道公州市泰華山(チュンチョンナムド・ゴンジュシ・テファサン)の麓に位置する麻谷寺は、山寺を包み込む麻谷川の水音と青々した春の香りを誇る。紅葉の美しいことで有名な鶏龍山甲寺(ケリョンサン・カブサ)と共に、このような異名でも有名だ。

優れた趣のおかげだろうか。麻谷寺は、韓国HS(画僧)排出のメッカだった。南方画所と呼ばれながら、南楊州興国寺(ナムヤンジュ・フングクサ、キョンサン画所)、金剛山楡岾寺(クムガンサン・ユジョムサ、北方画所)と一緒に韓国の3大画所寺に挙げられる。独特の歴史が認められたことで、昨年、ユネスコの世界遺産「山寺、韓国の産地僧院」の一つに選ばれた。

芸術で興あふれる麻谷寺の代表的仏画は、高さ11メートル、幅7メートル、重量174キロに及ぶ「釈迦牟尼仏佛掛佛幀」(宝物第1260号・写真)だ。新羅善徳(ソンドク)女王の時だった643年に創建されて以来、朝鮮中期の壬辰倭乱と丙子胡乱を経て疲弊した山寺を再び復興するための願いを込めて、1687年に制作した。ヌンハク僧侶など当代の6人のHSが描き出した大規模な仏画だ。

来月12日に迫った釈迦誕生日を迎え、ソウル龍山区(ヨンサング)にある国立中央博物館常設展示館2階の仏教絵画室で、麻谷寺掛仏を24日から展示する。展示室の天井まで届きそうな掛仏を詳しく見れば、蓮の花を持った釈迦牟尼と観世音菩薩、毘盧遮那仏、四天王など35人の登場人物を名札を通じて確認できる。

国立中央博物館のユ・スラン学芸研究士は、「安全な保存のために、麻谷寺でも数年に一度だけ外部に公開するので、掛仏の本物を観覧できる稀な機会だ」と語った。10月20日まで。無料。


柳原模 onemore@donga.com