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中国、最新型駆逐艦を公開

Posted April. 24, 2019 08:20,   

Updated April. 24, 2019 08:20

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中国の習近平国家主席が観閲した23日の国際観艦式に、中国が世界最高レベルと主張する最新型ミサイル駆逐艦、005型「南昌」が初めて登場した。中国は米国の主力イージス駆逐艦に匹敵するとされるこの駆逐艦を米国が参加しない中国海軍創設70周年記念国際観艦式で公開した。

習氏を乗せた座乗艦(軍統帥権者が乗る観閲艦)、「西寧」(052D型ミサイル駆逐艦)は、雨が降る中、午後1時に汽笛を鳴らして、山東省青島五輪セーリングセンター埠頭を出発した。昨年4月、軍服を着て南シナ海で初の国際観艦式を観閲した習氏は、今回は中山服を着た。

西寧が午後2時半頃、青島沖合の国際観艦式区域に到着すると、中国初の空母「遼寧」を先頭に005型駆逐艦、新型原子力潜水艦、護衛艦、上陸艦など中国の軍艦32隻が縦隊で習氏の前を通り過ぎた。中国の戦闘機39機が護衛した。中国軍艦の数は、昨年4月の南シナ海観艦式の軍艦(48隻、戦闘機76機)より少なかった。次に韓国、日本、ロシアなど10ヵ国が派遣した軍艦約20隻が習氏の前を通過した。

初めて登場した005型ミサイル駆逐艦について香港明報は、「アジア最強駆逐艦」と報じた。空母を護衛するために開発された中国の次世代ミサイル駆逐艦で、長さ180メートル、幅23メートル、排水量が1万2500トンにのぼる。米国の最先端のズムウォルト級ミサイル駆逐艦(1万5千トン)より小さいが、韓国のイージス駆逐艦「世宗大王」(1万トン)、日本のイージス護衛艦「あたご」(7700トン)より大きい。垂直発射台112台とステルス機能を備え、防空、対艦・対潜水艦攻撃、艦対地能力をすべて備えている。同紙は、「米国の主力イージス駆逐艦、アーレイ・バーク級駆逐艦に続き世界第2位級」と評価した。中国は、南昌のほかに005型ミサイル駆逐艦6隻を建造中か航海試験中だという。

21日に青島港に停泊した時、旭日旗を掲揚していた日本の護衛艦「すずつき」は、観艦式では掲揚しなかった。現地消息筋は、「普通、航海時は海軍旗を掲揚しない」と話した。韓国海軍第2艦隊所属の新型護衛艦「京義」(2500トン級)も観艦式に参加した。

習氏は午前、青島で観艦式参加国の代表団に会って、「国家間で協議をよくしなければならない。武力に訴え、武力で威嚇してはならない」と主張した。東南アジア国家と領有権問題を起こしている南シナ海海域で、中国の領有権を認めずに「航行の自由」作戦を行う米国に対する批判とみえる。習氏は、「中国軍は各国の軍隊とともに海洋の発展・繁栄に貢献したい」とし、海上「崛起」の考えを示した。中国の沈金龍海軍司令官も22日、代表団歓迎式で、「世界の安保脅威が複雑で一国にだけ依存しては効果的に対応できない。中国海軍は各国の海軍と共に挑戦に対応する」と主張した。米国にだけ依存せず中国を中心に対応しようと、米国との海洋覇権競争を示唆したとみえる。


尹完準 zeitung@donga.com