Go to contents

化学研の太陽電池、中国を抜いて効率で世界1位に

化学研の太陽電池、中国を抜いて効率で世界1位に

Posted April. 24, 2019 08:20,   

Updated April. 24, 2019 08:20

한국어

韓国化学研究院(化学研)が開発した次世代太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」が世界最高の効率を記録した。23日化学研によると、ソ・ジャンウォン化学素材研究本部責任研究員とシン・ソンシク先任研究員チームは、米マサチューセッツ工科大学(MIT)と一緒にペロブスカイト太陽電池の効率を24.23%引き上げることに成功した。既存の記録である中国科学院の23.7%を0.53%ポイント上回る記録だ。化学研は、この効率が四半期ごとに太陽電池の最高効率を調査・発表する研究機関である米国国立再生可能エネルギー研究所(NREL)の2019年第1四半期の太陽電池の最高効率チャートに公式登録されたと発表した。

ペロブスカイト太陽電池は、太陽光を電気に変える素子だ。現在広く使われるシリコン太陽電池より製造しやすく、生産コストが低いので、世界的に研究が活発に行われている。研究初期には、太陽光を電気エネルギーに変換する効率が非常に低かったが、研究を重ねたことで、現在は広く使われている第1世代の太陽電池であるシリコン太陽電池の最高効率である26%に近づいている。第2世代の太陽電池に挙げられる薄膜太陽電池の最高効率(22.9%)はすでに上回っている。

研究を主導したソ・ジャンウォン責任研究員は、「まだ効率を高める余地が残っている」とし、「電流を上昇させて効率をさらに改善する計画だ」と語った。シン先任研究員も、「(シリコン太陽電池のような)25〜26%の効率を達成できると思う」と見込んだ。

化学研がNRELチャートのペロブスカイト効率競争で1位についたのは今回が6回目となる。化学研は中国科学院、スイス・ローザンヌ連邦工科大学の研究チームとペロブスカイトの開発をリードしている。


ユン・シンヨン東亜サイエンス記者 ashilla@donga.com