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春の晩餐のような室内楽のコース料理、ソウル・スプリング室内楽フェスティバルが23日開幕

春の晩餐のような室内楽のコース料理、ソウル・スプリング室内楽フェスティバルが23日開幕

Posted April. 23, 2019 08:20,   

Updated April. 23, 2019 08:20

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韓国の代表的室内楽フェスティバルとして定着したソウルスプリング室内楽フェスティバル。14回目を迎えた今年のコンセプトは「味」である。「音楽とグルメ」をテーマに23日から来月4日まで、芸術の殿堂と世宗(セジョン)チェンバーホール、ロッテコンサートホールなど、ソウル市内の公演会場と鍾路区(チョンノグ)にある尹潽善(ユン・ボソン)古宅などで14件の公演が行われる。

グルメと音楽はどのように出会うのだろうか。姜東錫(カン・ドンソク)芸術監督は22日、ソウル仁寺洞(インサドン)で行われた記者懇談会で、「一曲一曲に意味を込めるよりは、毎日、公演全体のプログラムが描き出す絵を通じて、グルメのような音楽の楽しみを見つけられるようにした」と語った。彼は、「海外で一人で公演をすれば、孤独になるため食べ物に癒やしを求めるミュージシャンが多い。グルメは音楽家の友人だ」と笑みを浮かべた。

23日の開幕公演は、スカンジナビアのビュッフェ「スモーガスボード」がテーマだ。5つのコースで構成されるバイキングビュッフェの特徴に合わせて、5つの作品を演奏し、ノルウェーの作曲家スヴェンセンの弦楽5重奏で仕上げる。24日は、「肉料理」をコンセプトに、ブルッフの弦楽5重奏をはじめ、メインコースを連想させるどっしりした作品で構成した。「海の幸」がタイトルの28日の公演には、ドビュッシーの「海」をはじめ、海と水を連想させる曲を集めた。このように14件のプログラムを構成した。

今年の出演陣は、ハープ奏者のイザベル・モレッティ、チェリストのLaszlo Fenyoなど、韓国国内外の演奏家60人である。最も目を引く演奏家は、チョ・ソンジンが2015年優勝したワルシャワ・ショパン国際コンクールで、1980年に東洋人では初めて優勝したベトナムのダン・タイソン。当時、彼の優勝は、審査結果に不満を抱いた審査委員マルタ・アルゲリッチが席を蹴って立ち上がるなどのエピソードも生んだ。ダン・タイソンは4月25日、世宗チェンバーホールの演奏でフランクピアノ5重奏に、27日はロッテコンサートホールのコンサートでショパンのピアノ協奏曲第2番6重奏編曲版などに出演する。

彼は、「30年以上も前から韓国でよくリサイタルを行ったが、優れた演奏家たちとハーモニーを合わせる新しい機会を持てることになり光栄だ」と感想を明らかにした。彼は「音楽と食べ物は、すべてタイミングの芸術であり、『レシピ』を超える直感が重要である点で似ている」と語った。

2万~6万ウォン(28日の尹潽善古宅でのサロンコンサートは15万ウォン)。


ユ・ユンジョン記者 유윤종문화전문기자gustav@donga.com