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FBIの「自由朝鮮」メンバー逮捕は原則的な法執行

FBIの「自由朝鮮」メンバー逮捕は原則的な法執行

Posted April. 23, 2019 08:20,   

Updated April. 23, 2019 08:20

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米連邦捜査局(FBI)が、2月にスペイン・マドリードの北朝鮮大使館を襲撃したメンバーの1人であるクリストファー・アン容疑者を逮捕したことをめぐって、今後の事件処理が長期化するという観測が流れている。

ワシントンの外交筋は21日、「(FBIの逮捕は)原則的な法執行と理解している」と話した。スペイン当局が、国際逮捕状を発付したため執行せざるをえなかったという説明だ。スペイン裁判所は先月末、別のメンバーであるエイドリアン・ホン・チャン、サム・リュ容疑者に対しても国際逮捕状を発付したという。

同消息筋は、「ただし事案が非常に敏感で、スペインへの送還手続きに時間がかかる可能性が高い」と伝えた。米国とスペイン間の犯罪人引渡し条約により、原則的には逮捕した容疑者をスペインに引き渡さなければならないが、時間がかかる可能性があるということだ。カナダで逮捕された中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・副会長兼財務責任者(CFO)の米国への送還に時間がかかっているのもこのためだ。

米国がアン容疑者ら襲撃に関与した人物を逮捕した後、送還に時間をかけ、状況を見ている可能性があるという見方も出ている。2月末のハノイでの米朝首脳会談を目前にして起こったマドリードの北朝鮮大使館襲撃事件は、FBIが関与している可能性のため、今後の非核化交渉に及ぼす影響に関心が集まる。

APなど主要外信によると、18日に逮捕され、起訴されたアン容疑者は、19日にロサンゼルス連邦裁判所で犯罪認否手続きを踏んだ。この手続で、今後無罪か有罪のいずれを主張して裁判を受けるのかを決める。アン容疑者が具体的にどんな犯罪容疑を受けているかは明かされなかった。アン容疑者の弁護人の要請により、ロサンゼルス連邦裁判所は事件を非公開で進める。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 チョン・チェウン記者 lightee@donga.com · chan2@donga.com