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現代自動車が経営幹部に外国人を初めて登用、米市場での巻き返しを狙う

現代自動車が経営幹部に外国人を初めて登用、米市場での巻き返しを狙う

Posted April. 20, 2019 08:19,   

Updated April. 20, 2019 08:19

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現代(ヒョンデ)自動車は、グローバル事業運営と収益性分野で30年間経験を積んできた日産出身の社長級人物を迎え入れて、北米市場の業績回復に積極的に乗り出す。昨年9月、鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自グループ首席副会長体制に転換後、外部専門家の役割を強化している中、社長級外部人物の迎え入れは今回が初めてだ。

19日、現代自は、グローバル最高執行責任者(COO)と北米・中南米を総括する米州圏域担当を新設し、このポストにホセ・ムニョス社長(54・写真)を任命すると発表した。来月1日に合流するムニョス社長は、現代自動車の米販売法人長と北米圏域本部長も兼任して、一度で4つの肩書きを持つことになる。

スペイン出身のムニョス社長は、マドリード工科大学で核工学博士号を取得し、マドリードIE(Instituto de Empresa)経営大学で経営学修士(MBA)号を取った。世界自動車業界でグローバル事業運営の専門家と言われている彼は、1989年、プジョーシトロエンのスペイン・ディーラーとして自動車業界でのキャリアを始め、大宇(テウ)自動車イベリア法人、トヨタ欧州法人などを経て、2004年に日産に入社した。日産では、△欧州法人販売・マーケティング担当、△北米法人長、△中国法人長、△全社成果総括(CPO)など、主要役職を経験した。優れたリーダーシップと世界市場での経験をもとに、米国とメキシコなどで記録的販売を率いたというのが現代自の評価だ。

現代自は、ムニョス社長が今後、世界における販売と生産運営の最適化、収益性改善、事業戦略高度化を主導する役割を果たすと期待している。まずは米州総括担当者として低迷している北米市場での販売回復に力を集中するとみられる。

ムニョス社長は、「非常に重要な時期に現代自に合流することになり、嬉しく思っている」とし、「収益性に基づく持続的成長とサプライチェーンの全体的管理、ディーラーとの共生ソリューションの模索などを通じて最高の成果を出せるように努力したい」と明らかにした。

ムニョス社長が迎え入れられたことで、現代自はグローバル研究開発(R&D)を担当するアルバート・ビオマン研究開発本部長とデザイン分野を総括するペーター・シュライヤー・デザイン経営担当社長を含めて3人の外国人社長が重要業務を担当することになった。ビオマン本部長とシュライヤ-社長は、現代自動車に来て社長に昇進している。

金必洙(キム・ピルス)大林(テリム)大学自動車科教授は、「現代自の内部能力だけでは、急速に変化する市場と技術環境に対応できないとみて、外部人物を迎え入れているようだ」とし、「今後、純血主義を壊す流れは続くだろう」と語った。


金道炯 dodo@donga.com