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トランプ氏、「金日成主席の誕生日」に祝電

トランプ氏、「金日成主席の誕生日」に祝電

Posted April. 20, 2019 08:19,   

Updated April. 20, 2019 08:19

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トランプ氏が、米大統領としては初めて北朝鮮の金日成(キム・イルソン)主席の誕生日(4月15日)を祝うメッセージを送っていたことが明らかになった。北朝鮮は、新型戦術誘導兵器の射撃実験を公開し、米との非核化交渉からポンペオ米国務長官の排除を求めたが、米国防総省は「弾道ミサイルではない」とし、慎重な反応を見せた。

米国防総省のパトリック・シャナハン長官代行は18日(現地時間)、国防総省庁舎で記者団に対して、北朝鮮の兵器射撃実験の報道と関連して、「皆さんがどのように規定しようが、その実験または発射は弾道ミサイルではない」と強調した。米当局者が北朝鮮の兵器実験報道を公式に確認したのだ。

北朝鮮の意図については、「私たちが収集した情報を見て、メッセージが何か構成するようにしてほしい。急いで判断しない」と慎重な態度を示した。米情政府が偵察装備などを動員して北朝鮮の真意を分析しているとみえる。

米国防総省のサマーズ報道官代行も同日、定例会見で、北朝鮮の兵器射撃実験と関連して、「米戦略司令部(STRATCOM)と北方司令部(NORTHCOM)が24時間正常な作戦状態だったことを強調したい」と説明した。AP通信は、「(北朝鮮の兵器実験が)進行中である核交渉を台無しにする禁止された中長距離弾道ミサイルに関連したものではなさそうだ」と伝えた。 

これに先立ちボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当は17日、米PBS放送とのインタビューで、「トランプ氏が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と良い関係を持つための努力をどれほどさらにできるか分からない」とし、「トランプ氏は金正恩氏に写真と手紙を送る。4月15日に金正恩氏の祖父の誕生日を祝った」と明らかにした。そして、「これは大統領の全方位圧力攻勢だ」とし、「私たちは金正恩氏がどうするか今後を見る」と付け加えた。

ボルトン氏は、トランプ氏がどのように誕生日を祝ったのか、祝いのメッセージと対話再開に向けたメッセージを送ったのかについては具体的に言及しなかった。統一部は、「(米大統領が金日成氏の誕生日に)祝いのメッセージを送った前例がない」と明らかにした。

米国務省も慎重な態度だ。交渉過程で北朝鮮の激しい批判にひるむことなく対抗をしたポンペオ氏は同日、国務省庁舎で、北朝鮮の意図を問う取材陣に特に言及せず微笑んだ。国務省はこれに先立ち、「依然として北朝鮮と建設的な交渉をする準備ができている」と原則的な反応だけ示した。北朝鮮を刺激せず交渉の局面を壊さないという意味とみえる。

ただし、「外交欠礼」とも解釈され得る北朝鮮の不満表出が動力を失った米朝交渉をさらに絡まらせるのではないか、警戒する声も出ている。マーク・フィッツパトリック元国務次官補代理(核不拡散担当)は同日、「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)とのインタビューで、「相手国が米国に交渉相手を誰とすべきか言うことはできず、特に国務長官の場合はなおさらだ。非常に侮辱的だ」と述べた。


朴湧 parky@donga.com · 黃仁贊 hic@donga.com