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国連安保理、「開城満月台発掘」装備を制裁の例外に

国連安保理、「開城満月台発掘」装備を制裁の例外に

Posted April. 18, 2019 08:29,   

Updated April. 18, 2019 08:29

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国連安全保障理事会(安保理)が16日、開城(ケソン)満月台南北共同調査をめぐって北朝鮮への制裁の例外を認定した。

安保理の北朝鮮制裁委員会は同日、韓国政府が要請した満月台南北共同発掘調査のための装備の北朝鮮への搬出に対して制裁の例外を認定した。これは、安保理が、北朝鮮への制裁は維持するものの、南北協力事業に限って一時的に制裁の例外を認めたのだ。例外が認定された装備や具体的な物品のリストは公開されなかった。満月台は約400年間、高麗の王が政務を行った宮廷だ。

北朝鮮に対するこれまでの制裁例外は主に医療・食糧支援、障害者や児童への支援など人道的事案に限られた。このため、満月台共同調査のような南北文化財発掘事業でも制裁例外が認定されたことに大きな意味を付与する見方もある。

制裁委は、安保理15ヵ国の理事国で構成され、コンセンサス(全会一致)方式で運営される。韓国政府の今回の制裁例外要請を反対した理事国はなく、コンセンサス方式で認定したという。韓米両国は先月、米ワシントンで満月台発掘事業など北朝鮮に対する制裁例外について協議を行った。満月台南北共同調査は2007~15年に7回行われたが、16年1月の北朝鮮の核実験で南北関係が悪化して中断した。その後、南北関係に順風が吹き、昨年10月に8回目の調査が行われた。

安保理は先月、南北離散家族「画像再会」に使用する装備の北朝鮮への搬出をめぐる制裁例外も認定した。2月の2回目の米朝首脳会談が物別れに終わった後、初めての制裁例外だった。


ウィ・ウンジ記者 wizi@donga.com