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「朝鮮の新しい春」を待つ気持ちをキャンバスに…

「朝鮮の新しい春」を待つ気持ちをキャンバスに…

Posted April. 16, 2019 09:14,   

Updated April. 16, 2019 09:14

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「洋洋画館(東洋画と洋画を一緒にする)」

朝鮮王室の最後の絵師であり、中国と日本に留学しながら近代画風を導入しようとした心田・安中植(アン・ジュンシク、1861~1919)。彼の夢は、この四文字に全て溶け込んでいる。彼は1919年、3・1運動に参加したという理由で日本帝国の警察にひどい拷問を受けて、その年にこの世を去った。しかし、彼の精神は高羲東(コ・ヒドン、1887~1965)をはじめとする次世代書画家だけでなく、韓国的アイデンティティについて悩んだ洋画家たちにも受け継がれた。

文と絵で3・1運動と大韓民国臨時政府100周年を記憶する国立中央博物館の特別展「近代書画、春の夜明けを覚ます」が16日に開幕する。展示では、安中植を皮切りに、呉世昌(オ・セチャン)、李会榮(イ・フェヨン)、金玉均(キム・オクギュン)など旧韓末から日本植民地時代まで書画家として活動した人たちの絵、文字、イラストなど100件が公開される。

近代書画の巨匠、安中植の作品が最も目を引く。1915年に景福宮(キョンボクグン)と白岳(ベクアク、北岳山)の風景を描いた「白岳春曉」(登録文化財第458号)は展示の白米。ヘテ像、光化門(クァンファムン)、北岳山(ブクアクサン)の山勢を投写図法で遠近感を生かしながら盛り込んだ。1915年は、日本帝国が朝鮮物産共進会(博覧会)を開催するとして、景福宮の数多くの殿閣を崩して洋館を大量に建てた年だ。それでも安中植は損なわれていない景福宮の昔の姿をそのまま生かして絵で表わした。

国立中央博物館のキム・スンイク学芸研究士は、「失われた朝鮮の春、来るべき朝鮮の春を夢見て、絵のタイトルを『白岳の春の日の夜明け』に決めたものとみられる」と説明した。

存在だけが知られていた日本佐野市郷土博物館所蔵品の金玉均・朴泳孝(パク・ヨンヒョ)の直筆文字も公開される。独立運動家・友堂李会榮(イ・フェヨン、1867~1932)が描いた「石蘭圖」には、友堂の作品の中では唯一署名がある。

裵基同(ぺ・ギドン)国立中央博物館長は、「100年前の混沌の時代に芸術家たちが、社会的苦しみ、抵抗精神、明るい未来をどのように表現したのか確認できる」と語った。6月2日まで。4000~6000ウォン。


柳原模 onemore@donga.com