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松葉杖をついて恵まれない人たちの世話をした「韓国チーズの父」

松葉杖をついて恵まれない人たちの世話をした「韓国チーズの父」

Posted April. 15, 2019 08:18,   

Updated April. 15, 2019 08:18

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全羅北道任実(チョルラブクド・イムシル)を大韓民国チーズの発祥の地にしたチ・ジョンファン(本名=Didier t'Serstevens、写真)神父が他界した。14日、カトリック全州(チョンジュ)教区によると、持病で全州のとある病院で治療を受けていたチ神父が、前日午前10時頃永眠した。享年88歳。

ベルギー生まれの故人は1958年に司祭になり、翌年に韓国に渡って1964年に主任神父として任実大聖堂を訪れた。貧しい農民を食べさせる方法について悩んだ末、ヤギ2頭を飼ってチーズ作りに乗り出した。しかし、そのつど失敗した。

チーズの作り方を学ぶために祖国に帰ってチ神父は、チーズ職人に学んだ技術を手帳にぎっしり書いて帰ってきた。そして味と香りが均一な任実チーズの生産に成功した。ソウルに行って、外国人が多く訪れるホテルやレストランなどを回って、任実チーズをPRしながら自ら販路開拓にも励んだ。

需要が増えたことで、ヤギミルクでは物量を調達ことができなかったため、乳牛を飼って生産量を増やした。任実が韓国チーズ産業のメッカとして定着する瞬間だ。チ神父は何の見返りもなく、住民に技術を伝授し、権限を譲った。

1970年代初頭、多発神経性硬化症を患って下半身の機能を徐々に失ったことで、松葉杖と車椅子に頼りながらも、全州と完州(ワンジュ)の福祉施設を行き来しながら社会的弱者たちの面倒を見た。

法務部はチ神父の功労を評価し、2016年に大韓民国の国籍を付与した。沈敏(シム・ミン)任實郡守は14日、「神父の志を受け継いで、任実チーズが世界に広がるように努力したい」と話した。

遺体安置所は、全州市徳津区(トクジング)ソノソンドンのカトリック全州中央聖堂に設けられた。 16日午前10時に葬儀ミサが執り行われる。埋葬地は全州致命者山の聖職者墓地。


全州=パク・ヨンミン記者 minpress@donga.com