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北朝鮮、台湾に小型潜水艦輸出を打診も成立せず

北朝鮮、台湾に小型潜水艦輸出を打診も成立せず

Posted April. 10, 2019 07:38,   

Updated April. 10, 2019 07:38

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北朝鮮が台湾に小型潜水艦と関連技術の販売を打診したが、取引が成立しなかったことが明らかになった。

自由アジア放送(RFA)は8日(現地時間)、台湾上報、台湾ニュースなど現地メディアを引用して、北朝鮮が台湾の国産潜水艦導入事業(IDS)初期である2016年、台湾国防部に潜水艦の販売を打診したと報じた。台湾は、中国の脅威に対抗して防衛用潜水艦を建造するとしてIDSを推進し、米国など17ヵ国の業者が入札に参加した。北朝鮮は、台湾のある貿易会社を通じて入札提案書を提出したという。この貿易会社の名前は公開されなかった。

北朝鮮側は自主開発した227トン級サンオ級潜水艦、ヨンオ級、ユーゴ級潜水艇など小型潜水艦販売関連資料を伝えた。北朝鮮は特に、燃料電池で酸素を独自生産する非大気依存(AIP・Air Independent Propulsion)システムも供給できることを明らかにした。台湾国防部は、北朝鮮がAIP技術を自主開発したということに驚いたという。AIPを装着したディーゼル潜水艦は最長4週間潜航が可能だ。

これに対して台湾国防部の潜水艦専門家は、入札提案書の真偽を確認するために中朝国境地域の遼寧省丹東市を訪れ、北朝鮮軍部関係者に会ったと、RFAは伝えた。そこで台湾側は、北朝鮮の提案が本物であることを確認した。しかし、台湾側は国連安全保障理事会の制裁を違反する可能性を憂慮し、北朝鮮の技術を購入しなかった。

北朝鮮は制裁で兵器の輸出が行き詰まると、迂迴路を模索した。RFAによると、北朝鮮は過去にもヨンオ級潜水艇をイラン革命防衛隊に販売したという。


ウィ・ウンジ記者 wizi@donga.com