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徴用被害者の101歳の男性、「日本から犬や豚のように扱われた」

徴用被害者の101歳の男性、「日本から犬や豚のように扱われた」

Posted April. 05, 2019 08:45,   

Updated April. 05, 2019 08:45

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「同じ人間として、なぜ彼らの前に連れて行かれて犬や豚のような待遇すら受けられない人間として生きなければならなかったのか」

101歳のキム・ハンス氏は4日、日本植民地時代の戦犯企業を相手に訴訟を起こす前に、ソウル中央地裁前で記者会見を開いてこのように明らかにした。キム氏は椅子に座ったまま、「今も強制徴用時代を考えると、胸の中からいきなり込み上げてきそうになる」と声を高めた。キム氏は、1944年、黄海道延白郡(ファンヘド・ヨンベクグン) の専売支局で働いていた。同年のある夏の日、木材を運ばなければならないと言われて会社のトラックに乗ったが、その道で長崎にある三菱造船所に連れて行かれた。家には連絡すらできなかった。

1年以上、日本人たちが白米を食べるとき、油を絞ったかすをもらって食べながら働いた。それさえも腹一杯に食べることができなかった。1945年、長崎原爆投下で被爆したが、かろうじて命拾いして、仲間たちと小さな木船を手にして脱出することができた。

キム氏は、「日本政府と国民が今からでも『私たちがひどい真似をした』と反省して、人情を示せば、隣人同士として親しい友人になれるのではないかと思う」と強調した。

キム氏を含む日本植民地時代の強制徴用被害者たちが戦犯企業を相手にした損害賠償請求訴訟を、4日、ソウル中央地裁に追加で起こした。昨年10月30日、最高裁判所全員合議体が強制徴用被害者に対する新日鉄住金の賠償責任を初めて認めてから5カ月ぶりのことだ。

今回の訴訟の原告は、キム氏などの生存被害者4人、死亡した被害者6人の遺族27人の計31人だ。被害者1人当たりに最大で1億ウォンの損害賠償を請求した。訴訟対象は、新日鉄住金と不二越・三菱重工業、日本コークス工業株式会社となっている。日本最大炭鉱である三池炭鉱を運営しながら強制徴用を行ったコークス工業は、今回の訴訟を通じて初めて損害賠償請求対象に含まれた。

キム氏などの代理を務めている「民主社会のための弁護士の会(民弁)」は、昨年の最高裁全員合議体の判決後、追加訴訟を準備してきた。


キム・イェジ記者 yeji@donga.com