Go to contents

北朝鮮、「新興」で奇襲用固体燃料ミサイル活動か

北朝鮮、「新興」で奇襲用固体燃料ミサイル活動か

Posted March. 27, 2019 08:34,   

Updated March. 27, 2019 08:34

한국어

北朝鮮の咸鏡南道新興(ハムギョンナムド・シンフン)付近で、米国や韓国に対する奇襲攻撃に有利な固体燃料ミサイル関連の活動が進んでいることをうかがわせる通信信号が捉えられ、韓米軍当局が集中監視に乗り出した。これに先立ち、東倉里山陰洞(トンチャンリ・サンウムドン)付近でもミサイル挑発関連の動きがあった。

複数の政府筋によると、韓米軍当局は、25日から26日現在まで北朝鮮が新興付近でミサイル活動をうかがわせる通信信号を間接的に送受信していることを捉え、この付近への監視を大幅に強化した。米軍が北朝鮮の挑発の動きを監視するために韓半島付近に最近投入している偵察機RC‐135など偵察兵器が捉えたという。

新興付近は、過去、北朝鮮の中距離弾道ミサイルで液体燃料ミサイル「舞水端(ムスダン)」の基地があった所だ。現在は、数回実験発射に失敗した舞水端に代わって固体燃料ミサイルの組み立て工場と基地に変わったという。

液体燃料ミサイルは、燃料や酸化剤の注入に30分以上かかり、韓米の監視兵器に発見されて発射前に先制攻撃を受ける可能性がある。一方、燃料と酸化剤を事前に注入しておく固体燃料ミサイルはすぐに発射が可能で、奇襲攻撃に有利だ。北朝鮮が2016年の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星1」の実験発射を皮切りに、17年にはこれを地上型に改良した準中距離弾道ミサイル「北極星2」を発射するなど固体燃料ミサイルを確保したことをうけ、韓米が非常に憂慮したのもこのためだった。

通信信号の正体をめぐって、ミサイル発射準備の過程で作動する地上遠隔測定法であるテレメトリーの信号という分析もある。ある外交筋は、「北朝鮮が、トランプ米政権が北朝鮮に対する制裁を維持する場合、固体燃料ミサイル発射を強行できるという警告メッセージを発信している」との見方を示した。


孫孝珠 hjson@donga.com