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米国の沿岸警備艦、北朝鮮の「瀬取り」取り締まりへ

米国の沿岸警備艦、北朝鮮の「瀬取り」取り締まりへ

Posted March. 22, 2019 08:33,   

Updated March. 22, 2019 08:33

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北朝鮮の海上での瀬取りを取り締まる目的で、今月初めに佐世保港に配備された米国の沿岸警備隊の警備艦「バーソルフ」が25日、韓国に来る。米本土で作戦する沿岸警備隊の警備艦が国内に入港するのは2007年以来初めて。一括妥結式の完全な非核化を受け入れるまで、北朝鮮に対する制裁から逃れられないよう強力に履行し、圧力をかけるというトランプ米政権の意思が反映された措置とみえる。

21日、軍消息筋および海洋警察などによると、バーソルフは25日頃、済州(チェジュ)海軍基地がある済州民軍複合港に入港する予定だ。その後、海洋警察との体育行事など親善交流活動を行った後、28日に西帰浦(ソグィポ)南方の公海上で、麻薬取り引き疑惑の船舶に対する韓米合同検問検査訓練を実施する計画だ。入港計画を知る政府関係者は、「バーソルフの入港は、米国が昨年9月に『来年初め頃に入港する』と提案し、日程を調整してきた事案であり、最近になって決定されたわけではない。親善交流および定例訓練のための入港にすぎない」と説明した。

しかし、ハノイでの米朝首脳会談の決裂後、米政府が完全な非核化までは制裁を緩和する意向がないという立場を明確にした状況で行われる米本土警備艦の韓国入港をただの親善だと解釈することは難しい。特に、12年ぶりに米国が本土にあった警備艦の韓国入港を決めたことは、北朝鮮に対する警告はもとより北朝鮮の立場変化を促すメッセージを同時に含んでいると見なければならない。

バーソルフは、韓国の海洋警察5002艦などと共に訓練し、検問・検査、追跡、高速艇を利用した問題船舶への進入など不法行為の船舶を検挙するための手続きを訓練する計画だ。表向きは、麻薬取り引き疑惑の船舶を対象にした取り締まり訓練だが、石油の密輸入、石炭の密輸出で北朝鮮が行っているとされる「瀬取り」を取り締まる訓練を北朝鮮の目前の海域で実施するということだ。軍関係者は、「米警備艦が韓半島に存在するというだけでも北朝鮮の瀬取りの動きが大いに萎縮するなど大きな圧力になる」と強調した。

これに先立ち19日(現地時間)、米インド太平洋司令部はホームページを通じて、バーソルフの佐世保港配備を伝え、任務を「国連安保理の決議に違反して行われる瀬取りの取り締まり」と指摘した。通常、米インド太平洋司令部は、特定資産の配備情報を知らせる時、「作戦地域熟達訓練」などと任務を曖昧に表現してきた。

同時に米警備艦の韓国入港は、韓国政府に対する警告シグナルとも解釈される。韓国政府が南北経済協力を強調し、北朝鮮の制裁緩和の主張を後押しするような態度を見せていることへの不満が反映されているということだ。外交部第2次官を務めた金聖翰(キム・ソンハン)高麗大学国際大学院長は、「北朝鮮に対しては、『段階的な非核化の主張を取り下げて交渉の場に出てくるまで、制裁の手綱をつかんで圧力をかける』というメッセージを、韓国政府には『制裁の厳格な履行に参加せよ』というメッセージを同時に発信するもの」と指摘した。


孫孝珠 hjson@donga.com