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帰化したマラソンの呉走韓、東京五輪への道が開かれる

帰化したマラソンの呉走韓、東京五輪への道が開かれる

Posted March. 20, 2019 08:43,   

Updated March. 20, 2019 08:43

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「ひたすら韓国のために走る」という名前の呉走韓(オ・ジュハン=31、青陽郡庁、写真)が来年、東京オリンピックのマラソンに出場できる道が開かれた。ひどく落ち込んでいる韓国男子マラソンが「黒い黄永祚(ファン・ヨンジョ)」を前面に出してオリンピックメダルを狙うのは夢ではない。

大韓陸上連盟は19日、「最近、国際陸上競技連盟(IAAF)から、呉走韓が3月7日から韓国を代表できるという内容のメールを受けた」と明らかにした。IAAFホームページの選手紹介のページにもこの内容が明示されている。

先日まで、呉走韓は東京オリンピックに出ることは不可能だった。「国籍を変えた選手が国家代表として出場するためには、帰化承認後3年が経過しなければならない」というIAAFの規定のためだった。もともと「特定国の代表選手歴がなければ、帰化から1年後に新たな国の代表選手になれる」という条項もあったが、IAAFは昨年7月、これを削除した。お金を払って選手を帰化させる事例が急増することによる強硬対応策だった。現行の規定によると、呉走韓は2021年8月以降になってようやく太極マークを付けることができた。

しかし、大韓陸上連盟と呉走韓の代理人であるオ・チャンソク白石(ベクソク)大学教授が、「呉走韓は2015年から靑陽(チョンヤン)郡庁所属として走っており、2012年から自主的に帰化を推進してきた」ということを掲げて、IAAFに資格再審査を要求したことが受け入れられて、状況が変わった。IAAFは、呉走韓と韓国との古くて深い縁を認めており、これにより、呉走韓はすぐに韓国代表としてプレーできると判断したのだ。

大韓陸上連盟は昨年12月、担当者をIAAFに送って関連規定を細かく確認させた後、呉走韓が韓国を代表できるように必要な手続きを踏んできたし、今年2月12日に公式申請を終えた。それに対する返信が先週末に届いたのだ。ソウル国際マラソン兼東亜(トンア)マラソンで4回、慶州(キョンジュ)国際マラソンで3回トップについた呉走韓は、2012年のソウル国際マラソンでの優勝直後から「帰化したい」という意思を示し、2016年から帰化申請を行ってきて、昨年7月、法務部特別帰化国籍審議委員会で可決された。

もちろん、呉走韓がオリンピックに出るためには、基準タイムである2時間11分30秒からさきに通らなければならない。自己ベストが2時間5分13秒の呉走韓が、これを満たすことは時間の問題だというのが専門家らの話だ。男子マラソンの韓国記録は、2000年に李鳳柱(イ・ボンジュ)が立てた2時間7分20秒だ。2011年にソウル国際マラソンでチョン・ジンヒョク(韓国電力)が2時間09分28秒を記録してからは、2時間11分台のタイムさえ出ていない。オ・チャンソク教授は、「現在、ケニアに居住している呉走韓と彼の家族までを韓国に連れて来る予定だ。秋に開催される国際大会で基準タイムを通過した後からは、東京オリンピックのメダルだけを目指してトレーニングしたい。優勝は分からなくてもメダルは獲得できると期待している」と語った。


李承鍵 why@donga.com