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自力更生を強調する北朝鮮、制裁長期化の備えか

自力更生を強調する北朝鮮、制裁長期化の備えか

Posted March. 18, 2019 08:35,   

Updated March. 18, 2019 08:35

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「誰かの助けを願って見ているだけでは、良いことは一つもない」

労働新聞が16日、自力更生を強調して紹介した金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長のメッセージだ。崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官が15日、米国との交渉中断の可能性を明らかにした中、国際社会の北朝鮮に対する制裁の長期化に備えるのではないかという観測が流れている。

同紙は2面で、「自力更生か外勢依存かという問題は自主的人民で生きるのか奴隷になるのかという深刻な政治的問題、死活的な問題だ」と強調した。そして、「党および労働団体組織では、党員と労働者が情勢がどのように変わろうが自分の力を育てることに力を入れ、自力更生の精神で解決していくよう思想教育事業を深めなければならない」と主張した。

さらに、社説を通じて具体的な方法論を提示した。同紙は、「今日、わが党は社会主義建設の新たな現実に合わせて(地方行政区域である)道間の競争をより強力に繰り広げることを重く強調している」とし、「道の転変であり国の栄える姿であり、道の発展速度であり革命の前進速度だ」と強調した。さらに、「道間の競争、これは国の全般的、全面的な発展を加速化するための総進軍運動であり、規模と内容で前例のない高い形態の競争運動だ」と強調した。

ハノイでの米朝首脳会談が決裂し、制裁が維持される中、来年終了する「国家経済発展5ヵ年戦略」の成果が不透明なため、地域別「成果導出」に乗り出したのだ。

一方、北朝鮮で14日から全国規模で防空訓練が実施されていると、米自由アジア放送(RFA)が現地の消息筋を引用して報じた。両江道(ヤンガンド)のある消息筋は、「16日朝(午前9時)突然防空訓練を知らせるサイレンの声が10分間鳴った」とし、「しばらく防空訓練や軍事訓練がなく静かだったが、予告もなく訓練を実施した」と伝えた。咸鏡南道(ハムギョンナムド)の消息筋は、「騒がしい防空訓練のサイレンが繰り返し鳴り、社会全般のムードが緊張したのは事実」とし、「今後、兵力の移動・配備訓練が予想され、一部住民の間では戦争勃発の可能性への不安が蘇っている」と伝えた。


黃仁贊 hic@donga.com