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統一部長官候補、著書『70年の対話』で「5・24措置は失敗した制裁」

統一部長官候補、著書『70年の対話』で「5・24措置は失敗した制裁」

Posted March. 15, 2019 07:54,   

Updated March. 15, 2019 07:54

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過激な発言で論議を呼んでいる金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官候補が、著書『70年の対話』(昨年1月)でも、「5・24措置は失敗した制裁」と主張したことが明らかになった。2度の西海(ソへ)交戦については「偶発的な衝突」と表現した。著書の出版から3ヵ月後に、金氏は首相室傘下の政府系研究機関である統一研究院の院長に就任した。

金氏は著書で、2010年に起きた北朝鮮による哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没への対応で、李明博(イ・ミョンバク)政府が執った「5・24措置」について、「北朝鮮に対する制裁の効果は制限的だったが、韓国企業は莫大な打撃を受けた」と主張した。そして、「(5・24措置で)すべての南北経済協力を中止した状態で長期的な統一の経済利益を想像することはできない」と強調した。金氏は2015年の対談集でも、「5・24措置を解除する時、天安事件と結びつけなければならないのか。そうは考えない」と主張した。天安艦沈没で韓国海軍の兵士46人の命が失われたが、これによって南北経済協力が支障を来たしてはいけないという論理だ。

1999年と2002年に発生した西海交戦については「偶発的衝突」と規定した。金氏は、「99年と02年の2回、西海で偶発的衝突を経験したが、その後盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府は報復の悪循環ではなく西海の平和定着を選択し、包括的な西海協力特別地帯で合意した」と主張した。2度の交戦いずれも北朝鮮の警備艇が西海上の北方限界線(NLL)を侵犯して発生したが、「意図的な攻撃ではない」と説明したのだ。

また、08年に金剛山(クムガンサン)観光客が殺害され、李政府が北朝鮮側に現場の捜査と責任者の処罰を求めたことについても、「北朝鮮が受け入れ難い主張を繰り返した」と述べた。


李知訓 easyhoon@donga.com