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米偵察衛星、数百キロからの熱探知でウラン濃縮を確認

米偵察衛星、数百キロからの熱探知でウラン濃縮を確認

Posted March. 02, 2019 07:37,   

Updated March. 02, 2019 07:37

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米朝ベトナム核談判で、トランプ米大統領は金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に米情報当局が把握した北朝鮮の秘密核施設の情報をかなりの程度言及したとみえる。位置や規模だけでなく、稼動時期や運営実態など北朝鮮が否定できない「スモーキング・ガン(決定的証拠)」を提示した可能性が高いということだ。

トランプ氏が会談決裂直後の記者会見で、「北朝鮮はわれわれが知っていることに驚いていた」と誇示するように明らかにしたこともこれを裏づける。ある情報当局者は、「トランプ氏が、カンソン核施設など北朝鮮が民需用の工場に偽装したウラン濃縮施設の核物質の生産の証拠や生産量推定値、核物質の移動経路、保管場所まで取り上げた可能性がある」と指摘した。

大規模な土地に原子炉や再処理施設などを備えた寧辺(ヨンビョン)核施設とは違って、ウラン濃縮施設は小規模な建物に設置することができる。隠蔽が容易で発見することが難しいということだ。しかし、地中深く隠さない限り、米偵察衛星の監視網を避けることはできない。衛星の高性能赤外線(IR)カメラは数百キロの上空で濃縮施設の稼動時に発生する発電設備の熱気を探知できる。カンソン核施設も、外観は一般の工場のように見えるが、濃縮施設と推定される建物の屋根から年中発生する熱気を米偵察衛星が捉え、実体が明らかになったという。

また、衛星の超高解像度光学カメラは、秘密核施設に出入りする車両や貨物の種類、人の動きを夜昼問わず把握することができる。ウラン濃縮の原料の搬入や濃縮後の廃棄物の搬出する場所もいくらでも追跡可能だ。


尹相虎 ysh1005@donga.com