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主要4河川の錦江と栄山江の堰3つを解体へ

主要4河川の錦江と栄山江の堰3つを解体へ

Posted February. 23, 2019 07:49,   

Updated February. 23, 2019 07:49

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環境部は、錦江(クムガン)と栄山江(ヨンサンガン)の5つの堰のうち3つを解体し、2つは常時開放することが望ましいと結論付けた。解体を提案した堰は、錦江の世宗(セジョン)堰と公州(コンジュ)堰、栄山江の竹山(チュクサン)堰だ。一部の地域住民は、農業用水の不足などを理由に、堰の解体に強く反対している。堰を解体するかどうかは、6月に発足した国家水管理委員会で最終決定される。

環境部の主要4河川調査・評価計画委員会は22日、維持する時よりも解体するときに経済的により利益だと主張し、世宗堰と公州堰、竹山堰の解体を提案した。ただ、公州堰は、堰の上部を住民が道路として利用しており、道路は残すことにした。錦江の百済(ベクジェ)堰と栄山江昇村(スンチョン)堰は、堰をそのまま維持するものの、常時開放することが経済的に利益だと結論付けた。政府レベルで堰の解体結論を下したのは、2008年12月に主要4河川事業を着工してから10年ぶりのことだ。

堰解体を巡る論議は2017年5月、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が就任するやいなや、堰を再自然化するかどうかを検討するように指示したことで始まった。環境部は、同年6月から錦江と栄山江堰の水質と環境をモニタリングし始めた。昨年11月、民間の専門家43人で構成された専門家委員会は、モニタリングの結果をもとに、3つの堰の解体案を提示した。漢江(ハンガン)と洛東江(ナクドンガン)の11堰の処理方法は、今年末に示す予定だ。

環境部の経済性分析の結果をを巡って、賛否両論が激しい。当面の利便性で計算した水質改善や生態系回復如何は、分析者によって少なからぬ差が出ることがある。委員会側も、「市場で取引されていない水質などの価値を評価することが経済性分析において難しかった」と認めている。ただ、「最大限保守的に判断した」と明らかにした。堰の開放時期が短く、環境評価を行うには時間的に足りなかったという指摘も出ている。

忠清南道公州を地方区とする野党自由韓国党の鄭鎭碩(チョン・ジンソク)議員は、「文在寅(ムン・ジェイン)政権は口先では『人が先だ』と騒ぎながら、実際は、地元住民と農民の意思を『完全無視』している」とし、「ただでは退かない」と反発した。一方、環境運動連合は、「今回の発表は、『水は流れなければならない』という常識の回復だ」とし、「主要4河川堰の経済性がないことを確認した」と歓迎した。


カン・ウンジ記者 kej09@donga.com