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西海5島、1日1時間の夜間操業を許可

Posted February. 21, 2019 08:22,   

Updated February. 21, 2019 08:22

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南北関係の追い風に乗って、西海(ソヘ)5島周辺にソウル汝矣島(ヨイド)84個分に及ぶ新しい漁場が造成される。夜間操業も55年ぶりに部分的に許可される。

海洋水産部は、春の盛漁期である4月1日から西海5島(白翎島、大青島、小青島、延坪島、小延坪島)の漁場を現在の1614平方キロメートルから1859平方キロメートルへと拡張すると、20日発表した。増えた漁場規模(245平方キロメートル)は、ソウル汝矣島面積(2.9平方キロメートル)の約84倍となる。1964年から禁止された夜間操業も、日の出の前後にそれぞれ30分ずつ、計1時間を認めることにした。海洋水産部は4月から施行できるように、漁船安全操業規則を来月改正する計画だ。

西海5島付近の海上は、北朝鮮との隣接地域であり、安全上の理由から決められた場所でのみ操業できる。現在西海5島の住民が操業できる漁場は、△白翎、大青、小青漁場の368平方キロメートル、△延坪漁場の815平方キロメートル、△A漁場の61平方キロメートル、△B漁場の232平方キロメートル、△C漁場の138平方キロメートルなどだ。

ここで漁民はワタリガニ、メガネカスベ、エビ、イカナゴなどの水産物を年間4000トンまで漁獲している。今回、既存の延坪漁場を東側に46.58平方キロメートル、西側に43.73平方キロメートル増やし、B漁場の東側に154.55平方キロメートル規模の新しい漁場を作る。漁場面積が15%も増えたことで、年間漁獲量も10%ほど増えると期待される。

海洋水産部の金榮春(キム・ヨンチュン)長官は、「緊張の海だった西海5島が、昨年の4・27板門店宣言と9月の平壌(ピョンヤン)共同宣言、9・19軍事合意などをきっかけに平和の海へと変貌したことを示している」と意味を付与した。

西海5島の住民は、漁場拡大を喜びながらも、夜間操業の許可時間が短い点を残念がっている。海洋水産部は海軍、海上警察の警備人材などの問題で、すぐには追加の時間延長は難しいが、安全が確保され、南北関係が進展すれば、許容時間がさらに増えるかもしれないと見ている。

金長官は、「今月末に開かれる米朝首脳会談がうまく進めば、軍事共同委員会の構成と運営に拍車がかかり、北朝鮮と共同漁労水域を設定するなど、水産協力も推進できるだろう」と予測した。


周愛眞 jaj@donga.com