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駐中韓国大使、1ヵ月以上空席

Posted February. 18, 2019 07:52,   

Updated February. 18, 2019 07:52

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中朝の戦略的接近、米中の衝突など韓半島情勢の重要な転換期であるにもかかわらず、1ヵ月以上、駐中韓国大使が空席だ。複雑な韓中関係にもかかわらず、大統領府の認識が安易なのではないかという指摘が出ている。

盧英敏(ノ・ヨンミン)前大使が大統領秘書室長に任命され、先月8日帰国した後、駐中韓国大使は不在状態だ。匿名を求めた外交筋は17日、東亜(トンア)日報に、「北朝鮮の核問題だけでなく米中関係の激変の中、韓中関係との協力をどのように再び設定するのか模索しなければならないほど中国の変数が大きい重要な時期」とし、「この時に韓中間の意思疎通と架け橋の役割をしなければならない駐中大使がいないことは大きな問題だ」と指摘した。

 

北京の外交関係者の間では、27、28日のハノイでの2回目の米朝首脳会談後、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が3月頃に中国を再び訪れる可能性が提起されている。中国の習近平国家主席の4月の訪朝、5月の習氏の訪韓説など今年上半期に中国関連の大型の外交イベントが山積している。

駐中大使の空席を憂慮する声は中国側からも出ている。中国人民政治協商会議(国家政治諮問機関)外事委員会副主任の韓方明・中国察哈爾学会会長は15日、本紙の電話取材に対して、「大使の空席期間が長くなる場合、中韓関係に影響があるだろう」とし、「できるだけ速やかに駐中大使が任命されることを望む」と語った。知韓派とされる韓氏は、「中韓関係は(現在)、両国関係だけでなく米中、韓米、米朝、南北関係に関連した複雑な事案だ」と話した。

 

匿名を求めた別の韓中関係筋は、「鄭義溶(チョン・ウィヨン)大統領府国家安保室長と楊潔チ・中国共産党政治局員(外交担当)のラインを除いて、韓中関係を深く議論する高官級接触がほとんどなく、このラインも間欠的」とし、「韓中間の意思疎通に点、線、面がなければならないなら、線から面に拡大しなければならない時であるのが現実」と指摘した。

 

先月、中国の孔鉉佑外務次官の訪韓のほかには、韓中間の次官級会談は開かれていない。PM10問題について中国は自国の影響を否定し、韓国に責任を転嫁している。韓国への団体観光の制限など自由貿易に反する中国の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)に対する報復措置も続いている。

一方、中国の王毅外相は14日、北京で開かれた行事で、池在竜(チ・ジェリョン)駐中北朝鮮大使に会って、「国際、地域情勢がどのように変わっても、中朝関係を堅固に発展させるという立場と北朝鮮に対する支持に変わりはない」と友好を誇示した。


尹完準 zeitung@donga.com