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LGがスマホの「2トラック戦略」を当面維持へ、V50とG8を今月同時公開

LGがスマホの「2トラック戦略」を当面維持へ、V50とG8を今月同時公開

Posted February. 18, 2019 07:53,   

Updated February. 18, 2019 07:53

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LG電子の権峰奭(クォン・ボンソク)社長は、今年本格的に開かれる第5世代(5G)通信市場をもとに、LG電子のスマートフォン・ブランドを再跳躍させるという抱負を明らかにした。LG電子のテレビ事業(HE事業本部)を担ってきた権社長は、昨年12月からスマートフォン事業(MC事業本部)も一緒に手がけている。

15日、ソウルLGサイエンスパークでMC事業本部長の就任以来初めて記者懇談会を開いた権社長は、「顧客の視点から見たとき、LGスマートフォンのアイデンティティが不明確で製品の差別化が不十分だった点を反省する」として、15期連続の赤字を出しているスマートフォン事業について残念な気持ちを表わした。LG電子のMC事業本部は昨年7890億ウォンの赤字を出した。

権社長は、「過去の事業を振り返ると、フィーチャーフォンからスマートフォンに市場が移るときに機を逸したした」とし、「その意味で、新たに開かれる5Gは、市場が作ってくれた新しいチャンスだと考えている」と語った。

LG電子は、今年第2四半期に米国と韓国などで5Gサービスが本格的に開始されることに合わせて、最初の5Gスマートフォン「V50シンキュ」を、戦略的なプレミアムスマートフォンである「G8シンキュ」と一緒に、今月24日(現地時間)、バルセロナで公開する予定だ。LG電子はこれまで、Gシリーズは上半期に、Vシリーズは下半期に公開きてきたが、今回は、時期を分けずに急速に変化する市場動向に合わせて、同時公開するという戦略だ。権社長は、「プレミアムスマートフォン市場が5Gに急速に進むことになれば、既存の4G・LTEプレミアムスマートフォンは市場での位置が曖昧なりかねない」とし、「下半期に5G市場が形成されるテンポを見てから、5G市場に注力するか、4G・LTEとツートラックに行くかを決めたい」と語った。

権社長は、5G時代に備えて、韓国と米国の主要モバイル通信会社と初期から事業を準備してきたと強調した。権社長は、「速度や放熱、バッテリーの面で最も安定的で完成度の高い携帯電話を発売することに注力した」とし、「3月末~4月初めから、韓国と米国を中心に5Gスマートフォンのマーケティングに注力したい」と語った。

5Gスマートフォンのコストを早めに下げて、市場を早期に先取りしたいという意志も示した。権社長は、「米市場を基準に、初期に発売される5Gスマートフォンの価格は1000ドル(約110万ウォン)以上になると予想される」とし、「通信会社各社は誰が最初に1000ドル以下で5Gスマートフォンを普及できるか悩んでいるが、LG電子も、市場で受け入れられる合理的な価格で出すために努力したい」と話した。

三星(サムスン)電子とファーウェイなどが今月末に公開すると言われているフォルダブルフォンについては、「まだ時期尚早だ」と評した。権社長は「新しいフォームファクター(製品形態)を要求するユーザー経験(UX)が準備できていない」とし、その代わりに開閉方式の「フリップカバー」の形のデュアルディスプレイをV50用として発売すると発表した。画面を広げれば、動画やゲームを利用する際に、大きな画面で見ることができると同時に、複数のアプリケーションを駆動できるようになると予想される。フォルダブルフォンより低価格が強みというのが、電子業界の解釈だ。


裵碩俊 eulius@donga.com