Go to contents

極右の票心に求愛、5・18妄言は覆い隠して…逆を行く自由韓国党の全党大会

極右の票心に求愛、5・18妄言は覆い隠して…逆を行く自由韓国党の全党大会

Posted February. 16, 2019 08:16,   

Updated February. 16, 2019 08:16

한국어

野党「自由韓国党」が、14日の大田(テジョン)合同演説会に続き、15日、黄教安(ファン・ギョアン)、呉世勲(オ・セフン)、金鎮台(キム・ジンテ)党代表候補らの初のテレビ討論会を開催した。2・27の全党大会レースの幕が上がったが、党の未来ビジョンを掲げた激しい競争ではなく、ただ票を狙った残念な場面が繰り広げられた。

大田合同演説会で党代表候補らは、親朴(朴槿恵)、脱朴、背朴の整理に汲々とした。黄氏は背朴論議を意識したのか、朴槿恵(パク・グンヘ)前大統領に対する発言を控えることで対応し、脱朴を叫ぶ呉氏は、黄氏、金氏をまとめて「親朴」と追及した。親朴の嫡子であることを強調した金氏は、応援戦で圧倒的な支持を受けたという。古い「朴槿恵フレーム」をめぐる攻防が再演され、保守の核心価値をめぐる攻防は後方に追いやられた。

5・18民主化運動冒涜が問題を呼んだ行事の主催者である金氏は、テレビ討論会で、「直接そのような発言はしていない」と線を引いたが、そのように避けられる事案ではない。しかも、5・18冒涜発言後、現場では極右支持者から熱い支持を受ける呆れた現象が演出されている。そのうえ党指導部は、金氏ら3人に対する生ぬるい懲戒で再び党の基盤を傷つけた。

このような退行的な形態のため、自由韓国党の支持率は15日のギャラップの調査で2週間前に比べて2ポイント下がり、10%台となった。リアルメーターの調査では、3.2ポイント下落して4週続いた上昇傾向が止まった。今後の残りの期間がさらに問題だ。全党大会を責任党員の行事と見て、「井の中の蛙」式で臨むなら、支持率の下落は防げないだろう。残りの期間、保守の核心価値をめぐって刷新と革新のビジョン競争を見せることができなければ、「全党大会の効果」を期待することはおろか自由韓国党の未来を期待することを断念する国民だけが増えるだろう。