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キー・リゾルブに参加する米兵力の一部が韓国入り…軍筋「韓米演習はいつも通り実施が有力」

キー・リゾルブに参加する米兵力の一部が韓国入り…軍筋「韓米演習はいつも通り実施が有力」

Posted February. 15, 2019 09:32,   

Updated February. 15, 2019 09:32

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来月初めに予定されたキー・リゾルブ韓米合同軍事演習に参加する米増員兵力の一部が最近、韓国入りしたことが14日、分かった。この兵力は、キー・リゾルブ演習の事前準備を担う先発隊。韓米両国の軍が、来月4日から10日間実施することを暫定決定したキー・リゾルブ演習の準備に事実上、突入したという観測が流れている。

軍消息筋は、「27、28日にベトナムで開かれる米朝首脳会談のために合同軍事演習の中止説が出ているが、現在まで準備は正常に進んでいる」と明らかにした。演習開始日に合わせて米増員兵力の展開や演習シナリオの点検など事前手続きが着々と進んでいるという。韓米軍当局が3月15日から2ヵ月間で暫定確定したトクスリ演習も準備手続きに入った。

これに先立ち、韓米軍当局は協議を通じて、今年のキー・リゾルブとトクスリ演習を実施する方向で最終的に意見をまとめた。ある消息筋は、「昨年8月の乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアンに続き、今回のキー・リゾルブとトクスリ演習まで中止すれば、1年の大規模な合同軍事演習が中止になり、合同防衛態勢に支障が生じかねないという点で韓米両軍が共感した」と伝えた。

昨年11月韓国に赴任したロバート・エイブラムス在韓米軍司令官も、今回のキー・リゾルブとトクスリ演習を通じて合同防衛態勢を点検することが必要だと明らかにした。エイブラムス氏が12日(現地時間)、上院軍事委員会の公聴会で軍事演習の必要性について言及し、軍事的備えと(非核化交渉に向けた)外交のバランスを維持することが重要だと強調したのも、このような趣旨とみえる。このような流れで見ると、韓米軍当局は日程を変更したり規模を縮小しても2つの演習を実施する方向で上部に申し出る可能性が高い。

一部では、ベトナム米朝首脳会談後に韓米軍当局が2つの演習を「ローキー(low-key)」で進める内容を発表するという観測が流れている。参加兵力と増援戦力の展開を最小化し、演習の名称を変えたり、演習期間も短くして、北朝鮮をできるだけ刺激しないということだ。

しかし、依然として突発変数は残っている。ベトナム米朝首脳会談を機にトランプ氏が演習中止を「びっくりカード」として活用する可能性があるためだ。たとえば、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談が成功裏に終われば、トランプ氏が北朝鮮に対するプレゼントとして演習中止を電撃発表する可能性もある。軍関係者は、「トランプ氏が合同軍事演習を北朝鮮に対する非核化交渉の『レバレッジ』であり圧力手段に十分に活用するために中止するかどうかについては終盤まで言及しないと見る」と話した。

一方、米国防総省は14日、外交ルートを通じて、在韓米軍問題は(米朝の)非核化対話とは関係なく、平和協定の締結と関連して在韓米軍の撤収や縮小について議論したり計画したことはないという立場を韓国政府に伝えたと、ある当局者が明らかにした。これは、エイブラムス氏が上院公聴会で平和協定の締結と在韓米軍問題を結びつけることを示唆した発言についての説明だと、同当局者は伝えた。


孫孝珠 hjson@donga.com