孫興民、欧州ＣＬ・ドルトムント戦で決勝ゴール

「孫興民（２７＝トッテナム・ホットスパー）がゴールを決めたら、私は先にロッカールームに入ってシャワーを浴び、試合が終わるのを待っていても良さそうだ」

イングランド・プレミアリーグ（ＥＰＬ）、トッテナム・ホットスパーのマウリシオ・ポチェッティーノ監督にとって孫興民は「勝利の青い鳥」のような存在だ。エースの孫興民が得点した試合では必ず勝利するという厚い信頼があることを物語る。

１４日、ロンドンで行われたトッテナム対ドルトムント（ドイツ）の欧州チャンピオンズリーグ（ＣＬ）決勝トーナメント１回戦第１戦で孫興奮が決勝ゴールを決め、チームの３－０勝利をけん引した。ドルトムントは今季のブンデスリーガで首位を走っている強豪。本拠で大勝を挙げたトッテナムは、来月にドイツのドルトムントで第２戦を行う。

ＦＷとして出場した孫興民は後半２分にヤン・フェルトンゲンの鋭いクロスを右足でノンストップで蹴り込みトッテナムの先制ゴールを決めた。孫興民の今季通算１６点目で今季の欧州対抗戦初得点だ。黄色と黒を使ったユニフォームから「蜂軍団」と呼ばれるドルトムントにとりわけ強い孫興民は、「養蜂業者」の異名に相応しい活躍を見せた。孫興民は、この試合を入れてプロデビュー以来、これまでドルトムントと対戦した１１試合で９得点を記録している。孫興民は、「ドルトムント戦でまたゴールを決められたけど、それはすでに過去のこと。今後の試合で他のチームと戦っても良いプレーができるよう頑張りたい」と語った。

今季の孫興民は１３試合で得点を挙げているが、孫興民が得点した試合でトッテナムは全勝を収めている。ハリー・レドナップ元トッテナム監督は、「孫興民はすべての監督が指導したいと思う『夢のような選手』だ。攻撃の様々なポジションで戦術を消化できる驚くべき選手だ」と絶賛した。英国のＢＢＣは、「孫興民が今度も輝いた。直近の１２試合で１１得点５アシストを記録し、チームの攻撃の中核を担っている」と評価した。

連続試合得点を４に伸ばした孫興民が、得点感覚を維持しながら２０１６～２０１７シーズンに打ち立てた欧州リーグにおける韓国選手のシーズン最多得点記録（２１得点）を超えられるのかにも注目が集まる。今まで１６点を記録している孫興民は、今季のＥＰＬだけで１２試合を残している。


鄭允喆 trigger@donga.com