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「死去10周年」で金寿煥枢機卿の書体を公開

「死去10周年」で金寿煥枢機卿の書体を公開

Posted February. 15, 2019 09:33,   

Updated February. 15, 2019 09:33

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「ありがとうございます。お互いに愛しましょう」「お互いにご飯になってください」

カトリック出版社は14日、「金寿煥(キム・スファン)枢機卿(写真)の書体」を公開した。この書体は、16日で善終(死去を意味するカトリック用語)10周年を迎える金枢機卿の生前の肉筆原稿をもとに、1年余りの作業の末に完成した。同日公開した文字には、東亜(トンア)日報の要請に応じて、金枢機卿が生前、人々に強調した言葉を使った。文字の端に金枢機卿が生前によく描いたバカ自画像と名前も見える。

カトリック出版社は書体の開発について、「文字とは、その人の人生と精神が溶け込んだ心の器だ」とし、「金寿煥枢機卿の書体は、今は直接会うことのできない金枢機卿を傍にいるように感じ、彼の人生と精神を振り返らせる媒介体になるだろう」とコメントした。

この書体は、金枢機卿の直筆のうち、頻繁に出てくる文字を選り抜いた後データ作業を経て、ハングル8800余文字余りを選び出す方法で行われた。ペンの種類によって全体的な感じが変わるが、この書体では、細い水性ペンの柔らかい感じを生かした。金枢機卿は生前、万年筆よりは一般ボールペンや水性ペンを使ったことが分かっている。出版社側は、「手書きがデジタル化されるときに、その感じが硬くなったり変わるのを防ぐために、ソフトな感触を与えられるように注意した」と明らかにした。

出版社側は、この書体は著作権者の許可なしに使用されてはならないと強調した。ただ、公共的目的であれば、必ず出版社との協議を経てもらいたいと頼んだ。

22日午後2時、ソウル中区中林路(チュング・チュンリムロ)にあるカトリック出版社のマリアホールでは、「金寿煥枢機卿の書体奉献式」が開かれる予定だ。


金甲植 dunanworld@donga.com