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金赫哲氏の公式の肩書は「北朝鮮国務委員会対米特別代表」

金赫哲氏の公式の肩書は「北朝鮮国務委員会対米特別代表」

Posted February. 11, 2019 08:28,   

Updated February. 11, 2019 08:28

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2回目の米朝首脳会談に向けた北朝鮮側実務協議代表である金赫哲(キム・ヒョクチョル)元駐スペイン大使の職責が国務委員会対米特別代表であると公式に確認された。米国務省は8日(現地時間)、ビーガン北朝鮮政策特別代表の訪朝結果を発表し、ビーガン氏の交渉相手である赫哲氏の肩書を初めて表記した。

「国務委員会対米特別代表」は以前にはなかったポストだ。北朝鮮がビーガン氏の職責を念頭に置いて格を合わせたとみえる。国務委員会は、韓国の大統領府、米国のホワイトハウスのような最高政治機構で、最近、国務委内に「対米交渉常務チーム(TF)」が構成されたという。核軍縮、兵器技術の専門家から外務省の戦略家、統一戦線部幹部、軍部などで構成されており、組織のトップである金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に随時報告するという。ある情報筋は、「統一戦線部が中心となる対米交渉組織を体系化する過程で、米朝関係を戦略的に扱うことができる人物を探し、外務省から赫哲氏をスカウトしてTFを構成したと聞いた」と伝えた。

TFが協議した内容を正恩氏に伝える役割は、妹の金与正(キム・ヨジョン)労働党第1副部長が担うという。情報当局は、与正氏が赫哲氏のいるTFと正恩氏をつなぐ「架け橋」の役割をすると把握している。

 

一方、ビーガン氏の交渉相手とされる崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官は、赫哲氏の登場と関係なく重責を担っている。ただ、崔氏は米朝関係を担当してきた人物なので、核問題や平和協定、制裁緩和などを扱うには赫哲氏が適切であると北朝鮮内部で判断したということだ。赫哲氏は外務省戦略局で外交官生活を始め、各地域の情報を集めて「戦略報告書」を作成し、6者協議(2005年)、06年の1回目の核実験に関与するなど北朝鮮内の核交渉専門家の一人とされている。


李知訓 easyhoon@donga.com · 申나리 journari@donga.com