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米朝、寧辺核廃棄前の検証と石油の制裁緩和で歩み寄りか

米朝、寧辺核廃棄前の検証と石油の制裁緩和で歩み寄りか

Posted January. 24, 2019 08:11,   

Updated January. 24, 2019 08:11

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米国と北朝鮮が、来月末の2回目の首脳会談で、トランプ米大統領の任期が終わる2020年末までの非核化の完了と米国の相応の措置を盛り込んだ「ビッグディール」に共感したという。北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を廃棄すれば、米国が一部制裁を緩和する水準の「スモールディール」に終わるというこれまでの観測を越えるレベルで非核化交渉が展開している。

23日、米朝交渉の状況に精通した外交筋は、「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に画期的な非核化措置に出る意向を明らかにし、金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長のワシントン訪問の際、トランプ氏にこれを伝えた」と話した。また、「2回目の米朝首脳会談の合意文に非核化完了の時期だけでなく、米朝が交わす措置が包括的に含まれる可能性が以前より高まった」と付け加えた。金英哲氏とトランプ氏の面談と米朝高官・実務協議を通じて、2020年末までに完全な非核化と制裁解除、米朝関係の正常化を交換する包括的な合意を推進することで意見の相違を縮めたということだ。また別の外交筋も、「米朝が現在、スモールディールを議論しているのではない」とし、「米国も完全な非核化に力を入れており、ICBMの廃棄はプラスアルファで要求している」と述べた。

北朝鮮は、非核化措置と関連して米国が要求する寧辺(ヨンビョン)核施設廃棄前の事前検証を受け入れる可能性を示したという。これを受けて米国は、平壌(ピョンヤン)連絡事務所を含め石油輸入制限を緩和する措置について言及したという。国連は、北朝鮮が2017年にICBM「火星15」を発射して以降、ガソリンなど情製油の輸入量を年間50万バレルに制限した。ただし、制裁緩和の幅と速度をめぐっては、依然として米朝間の意見は異なり、2回目の首脳会談までにこれをまとめるかは未知数だというのが、韓米外交関係者の意見だ。

一方、ポンペオ米国務長官は22日(現地時間)、スイス・ダボスで開催されている世界経済フォーラム(WEF)のテレビ中継での演説の後、質疑応答で、「2月末、(米朝首脳会談で)北朝鮮の非核化の良い指標が出るだろう。金英哲氏とトランプ氏の面談だけでなく、ビーガン北朝鮮政策特別代表と(北朝鮮の)新しいカウンターパートの会談でも進展があった」と話した。また、「完全な非核化を果たす場合、非核化合意の最終段階で民間部門が重要な役割を果たすことなる」と強調した。


ムン・ビョンギ記者 ハン・サンジュン記者 weappon@donga.com · alwaysj@donga.com