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英国のEU離脱協定案、大差で否決...欧州が大混乱の中に

英国のEU離脱協定案、大差で否決...欧州が大混乱の中に

Posted January. 17, 2019 08:54,   

Updated January. 17, 2019 08:54

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英議会の下院が15日(現地時間)、メイ首相が欧州連合(EU)と合意したEU離脱協定案を否決した。

メイ政府のEU離脱協定案に対する投票結果、反対432票、賛成202票の大差がついた。反対票が賛成票の2倍を上回る圧倒的な否決だった。与党の保守党議員の中でも118人の反乱票が出た。予想より大きな反対により、英国だけでなく欧州全体が混乱に陥っている。

この100年間で英議会で実施された政府主導法案のうち最大の票差だ。1924年に166票差で政府法案が否決され、その後は1979年の88票差が最高だった。投票結果をめぐって、英メディアは一斉に「メイ首相、大屈辱」と報じた。

野党第一党の労働党のジェレミー・コービン党首は、「もはやメイ政府はEU離脱交渉をする能力がない」とし、政府不信任案を提出した。メイ氏も「議会の意見を問う」と明らかにした。これに伴う不信任投票は、16日午後7時(韓国時間17日午前4時)に行われる。

EU離脱協定案の下院否決で、わずか約70日後に迫ったEU離脱(3月29日)までにEUとの合意ができない「合意なし離脱」となる可能性が高まった。EUの執行機関・欧州委員会のユンカー委員長は、投票結果に遺憾を示し、「英国が無秩序にEUを離脱する危険性が高まった」とし、「合意なし離脱に備える」と述べた。


董正民 ditto@donga.com