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イエメンの母親の涙、「2歳の息子、最後に抱かせてほしい」

イエメンの母親の涙、「2歳の息子、最後に抱かせてほしい」

Posted December. 19, 2018 08:46,   

Updated December. 19, 2018 08:46

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イスラム教徒の人口の割合が高い5ヵ国(リビア、ソマリア、シリア、イエメン、イラン)とベネズエラ、北朝鮮の国民の米国への入国を規制するトランプ政権の「反移民大統領令」と関連して、「死に直面した子どもの母親の最後の対面すら遮る」という批判が提起された。

イエメン出身の米市民権者、アリ・ハサンさん(22)は17日、「先天的な脳疾患で生死をさまよう息子のアブドラ君(2)に会うために、エジプト・カイロにいるイエメン人の妻、シャイマ・スウィレさん(21)が米国への入国を申請したが、ビザが下りなかった」と話した。ハサンさんは同日、カリフォルニア州サクラメントの米イスラム関係評議会(CAIR)の事務所で記者会見を行い、このように訴えた。

ハサンさんは、「サンフランシスコ・クロニクル」とのインタビューなどでも、「私の両親は1980年代に米国に来た。治療のために息子のアブドラを米国に5ヵ月前に連れてきた。しかし、状態が悪化し、先月から人工呼吸器に頼っている」と話した。アブドラ君が入院するオークランドのカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)子ども病院の医療スタッフは、「1ヵ月以上持ちこたえることは難しいだろう」と明らかにした。

ハサンさんは、「一昨日が息子の2回目の誕生日だった。最後に一度だけでもアブドラが母親に抱かれるようにしてほしい」と涙で訴えた。米紙ワシントン・ポストは、「反移民大統領令の誤用が非人道的行為を誘発している」とし、「トランプ政権はこの子どもの母親が社会の安全に脅威を与えると思うのか。あるいはこのような蛮行が反移民政策の施行に得になると思うのか」と指摘した。


孫宅均 sohn@donga.com