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韓国人が愛する手打ちジャージャーメンは、実はラーメンだ

韓国人が愛する手打ちジャージャーメンは、実はラーメンだ

Posted December. 15, 2018 08:38,   

Updated December. 15, 2018 08:38

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「国民食」と呼ばれるいくつかの料理の中に、ユニークな歴史を持つ主人公がある。中華料理の代名詞だが、肝心の中国ではなかなか目にできない「ジャージャーメン」だ。飲食業協会の統計などによると、一日に600万〜700万杯が売れるという。しかし、ジャージャーメンの歴史と由来、名前の意味を知っている人はほとんどいない。

まず、名前から見てみましょう。元々ジャージャーメンは、中国の北京と山東地域の郷土料理で、漢字で表記すれば、炸醬麵となる。「炸」は、強火で爆薬がはじけるように炒める中華料理の火候手法の一つを意味し、「醬」は甘い甛醬を指す。麺の上に炒めた醬をのせて、旬の野菜と一緒に混ぜて食べる食べ物という意味だ。

重要なのは「麵」だが、刀で切って作る切り麺やそば麺のように押して打ち出す「押し出し麺」ではなく、手で生地を打って長く引き伸ばして作る拉麵を使う。手打ちジャージャーメンの専門店で見ることができる。拉麵の中国語の発音は「ラミエン」だが、日本語では「ラーメン」である。だからジャージャーメンも大きく見れば、ラーメンの一種といえるというのが著者の主張だ。

ジャージャーメンからラーメンへとつながるジェットコースター式の展開のように、この本には、東アジアで好んで食べる様々な麺料理に込められた歴史と文化を紹介する。著者は、延世(ヨンセ)大学中国文学科の教授だが、周りでは彼を「ジャージャーメン博士」と呼ぶほど、食に関する豊富な知識を誇る。

本は「食べ物の力」を強調する。2014年に中国の習近平国家主席が訪中した台湾国民党の連戰名誉主席との晩餐会で出した食べ物は、陝西省の伝統的食べ物である「ビャンビャン麺」だった。二人の父親が共に陝西省出身であることを考慮して、このような食べ物が登場した。以来、中国と台湾では、ビャンビャン麺が人気を呼んで、兩岸の関係に春風が吹いた。今年開かれた南北首脳会談で、平壌(ピョンヤン)冷麺が話題の中心に置かれたことも、食べ物の力をよく示すと、著者は力説する。

あまりにも様々な物語を込めうとしたため、本の構成がやや散漫になったことは少し残念な気がする。それでもジャージャーメンを中心に広がっていく東アジアの歴史の裏話は興味深く迫ってくる。


柳原模 onemore@donga.com