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ファーウェイCFOの逮捕、波紋が米中貿易交渉に拡大

ファーウェイCFOの逮捕、波紋が米中貿易交渉に拡大

Posted December. 11, 2018 09:07,   

Updated December. 11, 2018 09:07

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中国の情報通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の創業者の娘で最高財務責任者(CFO)の孟晩舟副会長が、対イラン制裁に違反した疑いでカナダで逮捕されたことを受け、その波紋が米中間貿易交渉に広がっている。米中は1日、アルゼンチンで行われた首脳会談で貿易戦争の休戦に合意し、90日交渉に突入したが、この問題が交渉を壊しかねない雷管として浮上したのだ。

米側交渉責任者のライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は9日(現地時間)、CBS放送とのインタビューで、「私の考えでは(90日は)動かせない締め切りだ」とし、「私が(トランプ)大統領と話す時、トランプ氏は3月1日を超えるとは言わない」と話した。そして「90日が過ぎれば、関税が引き上げられるだろう」と強調した。

「米中首脳会談の夕食会で、トランプ氏が孟氏逮捕の事実を知っていたか」という質問には、「知らなかった。はっきり言える」とし、「貿易交渉は孟氏の逮捕に影響を受けてはならない」と強調した。

しかし、孟氏の逮捕が米中貿易交渉に悪影響を及ぼすという分析が相次いでいる。米紙ニューヨーク・タイムズは、「孟氏の逮捕は、米中の経済関係を非常に複雑にさせた」とし、「中国人のプライドであるファーウェイの問題が怒りと驚きを引き起こした」と伝えた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、「孟氏の逮捕が中国の民族主義を刺激し、習主席の譲歩を難しくさせている」と指摘した。

前日、カナダの中国大使を呼んで抗議した中国外務省は9日にも米国のブランスタッド駐中国大使を呼び出し、逮捕令状の撤回を求めた。中国外務省の楽玉成次官はブランスタッド氏に、「米国は中国公民の合法的、正当な権益を侵害した」とし、「中国は誤ったやり方を正す措置を執る」と述べたと、中国外務省が明らかにした。

 

カナダも貿易使節団の中国訪問計画を中止し、対抗に出た。カナダ西部ブリティッシュコロンビア州は声明で、「貿易使節団の訪中計画の中止は、孟氏と関連した司法手続きのため」と明らかにした。

経済同盟体である米国とカナダが一体となって動き、自尊心の強い中国も退かず、「強対強」の対峙局面が長期化する可能性が指摘されている。AP通信は、中国が今回の事件に対する報復としてカナダ人を拘束する可能性があると伝えた。

一方、カナダで逮捕された孟氏は自身の潔白を主張し、健康問題を理由に保釈を要請した。ロイター通信などによると、孟氏は9日に公開された法廷陳述書で、「米国の身柄引渡しに対抗するためにバンクーバーに滞在する。引き渡されるなら、米国で容疑に対して戦う」と明らかにした。そして、「深刻な高血圧と健康に対する懸念のため、米国の引き渡し手続きが行われる間、保釈されることを願う」と語った。7日に開かれた初の保釈審問で、カナダ検察は孟氏がイランに対する制裁を違反した疑いを受けているとし、保釈を許可しないよう要請した。次回の審問は10日に再開される。


ワシントン=パク・ジョンフン特派員 특파원sunshade@donga.com