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サウナに行って火を消した非番の消防士

Posted December. 11, 2018 09:07,   

Updated December. 11, 2018 09:07

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休日の夕方、忠清南道論山市(チュンチョンナムド・ノンサンシ)にある都心のサウナで火事が起きたが、現場にいた非番の消防士が機敏に対処して被害を大きく減らした。

火災が起きたのは、9日午後10時40分頃だった。火は、3階建ての建物の2階にあるサウナ(1階は女性、3階は男性サウナ)の従業員オフィスから始まった。

火を最初に発見した人は、サウナ内のオフィスの周りで夫である鶏龍(ケリョン)消防署所属のシン・ジョンフン消防校(40・写真)と二人の子供と休憩を楽しんでいた看護師のイ某氏(37)だった。イ氏は、けむたい臭いがすると、売店の店員に「温風機が原因であるようだから、消したほうが良いだろう」と伝えた。続いて、火災非常ベルが鳴ったが、二度鳴って終わった。イ氏は、オフィスから黒い煙が漏れ出ることを発見して、「火事だ」と大声で叫んだ。サウナ側は、午後10時42分に論山消防署に通報し、放送を通じて避難するように客たちに知らせた。

シン消防校はまず、イ氏と二人の子供を1階の外に避難させた後、すぐに2階に戻ってきた。普段からよく来る所であるうえ、職業上、あらかじめ消防施設の位置を確認しておく習慣のおかげで、屋内の消防栓をすぐ見つけることができた。30人の客も全員避難を終えた。シン消防校が消防栓から消防ホースを広げる間、サウナ側がカギのかかっていたオフィスのドアを開けたのですぐに初期消火が可能だった。シン消防校は、「消火当時、炎は見えなかった。消火を終えた頃は2階の多くの部分に黒い煙が充満した状態だった」と語った。

午後10時47分頃、消防が到着して消火を終えて、火ガマごとに被害状況を確認した。火はオフィス内部の44平方メートルを燃やして、500万ウォン相当(消防署推算)の財産被害を出したが、人的被害はなかった。論山消防署の関係者は、「引火性物質の種類によっては、5分以内に手を付けられないほど火が広がることもある。シン消防校の初期消火が被害を大きく減らした」と語った。シン消防校は、「消防士は休日も消防士にならざるを得ない」とし、「サウナ側が迅速に対処して、混乱と被害を減らした」と話した。


池明勳 mhjee@donga.com