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魂を失った都会人、「目を覚ませ」

Posted December. 10, 2018 09:01,   

Updated December. 10, 2018 09:01

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目の焦点が定まっていない地下鉄の機関士。操縦室の彼の視線が向かう所には、点滅するライトが地下鉄路線図の上をぐるぐる回る。そのバックに流れるナレーションはこうだ.

 

「徐々に沸く鍋の中の蛙は温度が上がっていることが分からない」

この作品は、第51回シッチェス・カタロニア国際映画祭短編アニメ部門で審査委員全会一致で最高賞を受賞したキム・サンジュン監督(32)の『THE WHEEL TURNS』。シッチェス・カタロニア映画祭は、スペインで開かれる世界最大のジャンル映画祭だ。デビュー作で韓国人初受賞の快挙を成したキム氏を最近、ソウル麻浦区(マポク)のあるホテルで会った。

 

『THE WHEEL TURNS』は、都会人が疲れ、魂が肉体を抜け出て体が蛙に変わると、魂が人の体に戻るために努力するという内容だ。都会人に「目を覚ませ」と叫ぶようなこの作品は、SF的設定に人間ドラマを結合して好評を得た。キム氏は、「授賞式で会った審査員が『疑いの余地なく最高だった』と肩をたたいた」と話した。

この作品は、映画「ゼロ・グラビティ」を制作した世界的なコンピュータグラフィック会社、米「フレームストア」のグラフィックアーティストとして活躍した彼の経験から出発した。

「朝出勤して翌朝に帰宅することが一度や二度ではありませんでした。地下鉄の電車の窓をぼーっと眺めていると、トンネルの中の真っ赤な扉に入る人を見た。『あそこに行けば望むことが見つかるだろうか』と想像して作品を始めました」

国内では、来年に映画祭を通じて観客と会う可能性がある。キム氏は、ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツ(SVA)出身で、ニューヨークの現代美術館(MoMA)に特別展示された歌手ビョークの「Lionsong」のミュージックビデオにも携わった。

「伸びるビョークの腕と脚が私の作品です。最近公開されたネットフリックスのドラマ『マニアック』で血が出て内蔵が飛び散る効果も私がしましたし。主に残忍なシーンを担当しました(笑)」

大学生の時、休みに韓国でキム・ジウン監督の映画『人類滅亡報告書』の演出部のスタッフとして働いた彼は、以前から自分だけの作品をつくろうと考えた。『THE WHEEL TURNS』を準備したのも、仕事に熱中していた6年前。「徹夜の作業と並行して大変だったのでは」と尋ねると、「大変なほど精神的に補償を得ようと一生懸命仕事をしました」と話した。

シッチェス・カタロニア映画祭受賞作は、米アカデミー映画賞に出品される資格を持つことになり、『THE WHEEL TURNS』のオスカー進出も期待できる。キム氏は、「本当にうれしいことだが、まずは次作に集中する」と話した。

「次作のタイトルは『視線』。殺伐とした都会で利己的に変わっていく人々の姿を描いた。1、2年内に完成する予定なので、韓国にも早くお見せしたい」


金民 kimmin@donga.com