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「火星の風の音」初めて地球に届く、NASA探査機が収録

「火星の風の音」初めて地球に届く、NASA探査機が収録

Posted December. 10, 2018 09:00,   

Updated December. 10, 2018 09:00

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もし人類が火星に行って宇宙服を脱ぎ、「火星の風の音」に耳を傾けるなら、どんな音が聞こえるだろうか。米航空宇宙局(NASA)は7日(現地時間)、11月26日に火星赤道付近の平野に着陸した無人探査機「インサイト」から送られた火星の風の音を初めて公開した。インサイトが伝えた火星の初めての音声は、静かな中でとても低く、かすかな音だった。火星の音を収録したのは初めて。

インサイトは地球時間で12月1日、初めて風の音を測定した。マイクがないので、2つの間接的な方法で音を収録した。まず左右に広がる直径2.2メートルの2つの円形の太陽光パネルが風に揺れてできた振動を内蔵された地震計で測定した。1日には、北西風が秒速5~7メートルで吹き、太陽光パネルが微細に揺れ、インサイトがこの振動を音の周波数に変換した。英インペリアル・カレッジ・ロンドンのトーマス・パイク教授は、「風が旗にあたって出す音のような原理」と説明した。同時に大気圧を測定するセンサーを通じて、周辺の気圧が微細に変わって作る空気の振動を記録して音に変換した。

測定の結果、火星の風の音は周波数がとても低く、そのままでは聞くことが難しいことが分かった。地震計を通じて測定した音は低音を強化したスピーカーでかすかに音が聞こえるほどで、気圧計で測定した音は周波数が低く、聞くことができなかった。研究チームは、音の周波数を4~100倍高くして耳で聞こえる音に変えた。

このように測定した音は、地球で風が強い日に携帯電話などで録音した風の音に似ていた。NASAは、2020年7月に発射する予定の次世代火星探査機「MARS2020」のカメラにマイクを付けて、火星の音を映像と共に直接収録する計画だ。


ユン・シンヨン東亜サイエンス記者 ashilla@donga.com