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日本、「老人用おむつ」のごみ処理に苦心

日本、「老人用おむつ」のごみ処理に苦心

Posted November. 20, 2018 08:25,   

Updated November. 20, 2018 08:25

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超高齢社会の日本が、大人用おむつの使用量増加に伴い、使用後の処理問題で頭を悩ませている。

19日、日本衛生材料工業連合会によると、昨年、日本国内の大人用おむつの生産量は78億3600万枚で、10年前(45億枚)に比べて約74%伸びて過去最高を記録した。5人に1人が70歳以上であるほど高齢者数が増えている中、大人用おむつの需要も伸びているのが現状だ。朝日新聞の報道によると、昨年大人用紙おむつの国内市場規模は881億円(約8832億ウォン)で、すでに2012年にベビー用おむつ市場を上回った。

捨てられるおむつのごみ量が年々増えている。「ニッポン紙オムツリサイクル推進協会」によると、昨年のおむつのごみ量は約145万トンで、10年前(84万t)より72%伸びた。19日付の読売新聞の報道によると、特に高齢化速度が速い地方や田舎では、ごみ全体の20~30%が大人用おむつであるくらいだ。特別養護老人ホームなどの介護施設では、状況はさらに深刻だ。鹿児島県志布志市の特別養護老人ホーム「賀壽園」では、おむつがごみ全体の90%に上ることが分かった。大人用おむつはベビー用おむつより2倍以上も大きく、使用後の処理問題が簡単ではない。介護施設の立場でも、おむつ焼却コストがますます膨らんでいて、財政負担につながっている。

日本のメディアによると、日本の環境省は、現在一般ごみの5%程度である大人用紙オムツが、2030年には8%まで増えると見て、おむつの処理・回収に関するリサイクルガイドラインを定めて、来年から地方自治団体に遵守を促す方針であることが分かった。日本政府は現在、おむつをリサイクルしている自治体の模範事例などをガイドラインに入れて、全国の自治体に拡大させる計画だという。

鳥取県伯耆村は、リサイクル専門業者と一緒におむつを固形燃料(SRF)としてリサイクルして、ゴミの量を減らしている。福岡県の一部の自治体では、おむつの中のパルプを取り出して建築材料などに使っている。日本政府は近いうちに、おむつメーカーとリサイクル技術を保有会社、自治体などと一緒に、使用済みおむつの対策について議論することになっている。


東京=キム・ボムソク特派員 bsism@donga.com