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大統領府が済州みかんを北朝鮮にプレゼント、正恩氏の年内答礼訪問の火を消さないためか

大統領府が済州みかんを北朝鮮にプレゼント、正恩氏の年内答礼訪問の火を消さないためか

Posted November. 12, 2018 08:41,   

Updated November. 12, 2018 08:41

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政府が、北朝鮮に済州(チェジュ)産みかん200トンを送る。9月の平壌(ピョンヤン)首脳会談での、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の2トンの松茸プレゼントに対するお返しだ。一部では、済州みかんを送ったので、漢拏山(ハンラサン)訪問を含む正恩氏の年内答礼訪問カードが維持されているのではないかという観測が流れている。

大統領府は11日、午前と午後の2度、軍輸送機(C130)4機を利用して済州空港から平壌の順安(スンアン)空港まで済州産みかんを運んだと明らかにした。輸送機には、千海成(チョン・ヘソン)統一部次官と徐虎(ソ・ホ)大統領統一政策秘書官が同行した。みかん10キロ入り2万箱を12日までの2日間、4回にわけて北朝鮮側に送る予定だ。済州産みかんの現在の相場は10キロ当たり2万~3万ウォンで、200トンは約4億ウォン相当。松茸2トンは国内価格で7億ウォン、最上級なら17億ウォンにのぼる。金宜謙(キム・ウィギョム)大統領府報道官は、「みかんは北朝鮮の住民が普段味わうことができない韓国の果物で今が旬だ。大量に送って、できるだけ多くの北朝鮮住民に味わってもらいたいという思いも込められている」と説明した。

大統領府が済州産みかんを選んだのは、正恩氏の年内答礼訪問の火を消さないためという見方が多い。これに先立ち、元喜竜(ウォン・ヒリョン)済州知事が10日、漢拏山の白鹿潭(ペクロクタム)に登り、事前点検を行った。元氏は頂上に登った後、「歩いて白鹿潭の頂上に登ることは容易ではない。(正恩氏が来れば)ヘリコプターでの着陸方法について実務的に検討している」と明らかにした。

南北関係改善の流れをつなごうとする政府の努力とは別に、米国は北朝鮮に対する制裁を強化すると明らかにした。11~18日にアジア太平洋地域を歴訪するペンス米副大統領は9日(現地時間)、米紙ワシントン・ポストへの寄稿文で、「米国は北朝鮮に対して前例のない外交・経済的圧力を加えていく」とし、「韓半島の完全な非核化を成し遂げるまで圧力を維持することをすべてのインド・太平洋国家に求める」と明らかにした。


イ・ジョンウン記者 ワシントン=パク・ジョンフン特派員 lightee@donga.com · sunshade@donga.com