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三星電子首脳が来年上半期のフォルダブルフォン発売計画を宣言、「少なくとも100万台」

三星電子首脳が来年上半期のフォルダブルフォン発売計画を宣言、「少なくとも100万台」

Posted November. 12, 2018 08:41,   

Updated November. 12, 2018 08:41

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三星(サムスン)電子の高東眞(コ・ドンジン)ITモバイル(IM)部門長(社長)は8日(現地時間)、米サンフランシスコで開かれた記者懇談会で、来年上半期(1~6月)に必ずフォルダブルフォンを発表すると明らかにした。高社長は、「フォルダブルフォンの初度物量は100万台以上になるだろう」とし、「市場の反応が良ければ、それ以上を生産することもできる」と述べた。三星電子は7日、サンフランシスコで「三星開発者カンファレンス2018(Samsung Developer ConferenCE)」を開いて最初のフォルダブルフォンのディスプレイを公開した。

高社長は、「今回のSDCでディスプレイを示したのは、三星電子がフォルダブルフォンを商用化できる水準まで達したという意味だ」とし、「(携帯電話を)畳んでから広げた時に線が見えないようにするなど、いくつかのハードル(障害物)を克服したことで、これからはユーザーインターフェイス(UI)を具体的に具現することだけが残っている」と語った。

さらに氏は「消費者からよく作ったと言われるためには、三星一社だけの努力ではできず、グーグルなどと協力しなければならない」とし、「2ヶ月前にグーグルのサンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)と会って一緒にタスクフォース(TF)を稼働している」と語った。フォルダブルフォンは、単にディスプレイとバッテリーなどのハードウェア的部分だけでなく、ソフトウェアにおいても大々的な革新が行われてこそ成功が可能であることを強調したのだ。

中国のスタートアップ「Royole」に続いて、三星電子のフォルダブルフォンまで相次いでベールを脱いだことで、電子業界ではフォルダブルフォンが低迷しているグローバルスマートフォン市場を蘇らせるかどうかに注目が集まっている。今月初め、グローバル市場調査会社カウンターポイントリサーチが発表した報告書によると、今年のスマートフォン市場の成長率はマイナス1.3%を記録し、史上初めてマイナス成長を示すだろうと予測された。2012年から昨年までの5年間、16%の年平均成長率を記録してきたスマートフォン市場の成長が、いよいよ止まってしまうのだ。

特に、三星電子がRoyoleの「フレックスパイ(FlexPai)」よりアップグレードされたバージョンで、中国ファーウェイなどのメジャー企業より先に実物を公開したことで、フォルダブルフォンが中国企業との競争で新たな勝負になるだろうという希望的な反応が出ている。

三星ディスプレイの副社長を務めた金學善(キム・ハクソン)蔚山(ウルサン)科学技術院(UNIST)電気電子コンピュータ工学部教授は、「ディスプレイを内側に折り畳む『インフォルダ』方式は、三星が7年前から開発してきた技術だ」とし、「技術的には2年前に完成したが、もう少し完全にしようと、これまで進化させてきたようだ」と説明した。氏は、「現在の傾向である大画面の携帯電話は大きすぎて、ポケットに入れて持ち歩くには携帯性が劣るが、消費者はより大きなディスプレイを希望するために、そのような面で、フォルダブルは確かに革新である」と評価した。

Royoleが一週間前にフォルダブル製品を披露したことが、かえって三星電子の圧倒的な技術力を引き立てしたという評価も出ている。西江(ソガン)大学電子工学科の鄭玉鉉(チョン・オクヒョン)教授は、「(フォルダブルは)中国企業の追撃を引き離す良い方法だ」とし、「Royoleは携帯電話を作った経験のない会社なので、ユーザー体験(UX)やUI技術が落ちるしかない」と指摘した。金教授は、「Royoleがアウトフォルダ方式で作ったのは、三星がインフォルダの特許をあまりにも多くを持っているためとみられる」と付け加えた。韓国電子情報通信産業振興会の関係者は、「フォルダブルフォンを通じて革新的企業と製品というイメージを同時に得ることで、現在の需要飽和状態を克服できるだろう」と期待した。


金志炫 jhk85@donga.com · 黃泰皓 taeho@donga.com