Go to contents

経済ツートップを交代

Posted November. 10, 2018 08:49,   

Updated November. 10, 2018 08:49

한국어

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が9日、不協和音を起こした「経済ツートップ」を同時に交代し、洪楠基(ホン・ナムギ)国務調整室長(58)と金秀顕(キム・スヒョン)大統領政策室長(56)を含む2期経済チームをスタートさせた。大統領府は新たな経済チームは、経済副首相が経済政策を主導する「ワントップ」体制だと明らかにした。李洛淵(イ・ナクヨン)首相を支えてきた洪氏を経済トップに置き、首相の役割を強化する計画だ。新しい国務調整室長には慮炯旭(ノ・ヒョンウク)国務調整室国務第2次長(56)、社会首席秘書官には金淵明(キム・ヨンミョン)中央大学教授(57)が任命された。尹永燦(ユン・ヨンチャン)大統領国民疎通首席秘書官は記者会見で、「文政権の哲学と基調の連続性を維持し、共に豊かに暮らす包容国家を力強く推進するための人事」と話した。

特に大統領府は、洪氏と慮氏の起用の背景について異例にも、「李首相の強い推薦があった」と明らかにし、「李洛淵人事」だったことを強調した。これは、経済政策分野も李氏の掌握力を高め、金東兗(キム・ドンヨン)経済副首相と張夏成(チャン・ハソン)大統領府政策室長のいわゆる「金&張」葛藤が再発しないようにするということだ。尹秘書官は、「(新経済チームは)一つのチームとして息を合わせていくと期待する」と話した。政権3年目を迎える来年の経済状況がさらに悪化すると懸念されている中、内政を担う首相の実質的な権限と責任を強化するという意向が反映されたとみえる。

さらに、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府から文氏を補佐してきた金秀顕氏が政策室を率いることになったことで、大統領府中心の国政運営カラーが一層強くなるという観測も流れている。文政権が包容国家の建設を本格化した状況で、政策の企画と実行を担って「王首席」と呼ばれた金秀顕氏に力が傾くほかないためだ。大統領府関係者は、「もはや経済ツートップではなく経済副首相の『ワントップ』だ。そして政策室長が全体的に大きな枠組みの包容国家を指揮するだろう」と話した。

洪氏は、人事発表後に明らかにした所感で、「毎週、金秀顕室長と会う機会を設けるつもりだ。経済副首相が中心に一つになって経済チームを運営する」とし、「経済の躍動性と成長力を確保して経済包容性を調和させ、『豊かに暮らす包容国家』を達成するために力を尽くす」と明らかにした。


ムン・ビョンギ記者 ハン・サンジュン記者 weappon@donga.com · alwaysj@donga.com