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ソウル市が「光化門複合駅」を本格的に推進

ソウル市が「光化門複合駅」を本格的に推進

Posted November. 08, 2018 07:40,   

Updated November. 08, 2018 07:40

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ソウル市が、光化門世宗路(クァンファムン・セジョンロ)の地下に「光化門複合駅」を造成するための手続きに突入した。世宗路の車両通行を減らし、公共交通と歩行者中心の交通体系を完成させるためだ。事業が完了すれば、ソウル江南(カンナム)圏はもとより、京畿道城南市盆唐(キョンギ・ソンナムシ・ブンダン)、高陽市一山(コヤンシ・イルサン)など、首都圏新都市から光化門まで30分以内に到着できる。

ソウル市は先月19日、建設技術審議委員会を開いて首都圏広域急行鉄道(GTX)-A線の光化門複合駅建設のための実現可能性調査と基本計画樹立を同時に実施することを議決した。既存のソウル地下鉄駅(1・2号線)と光化門駅(5号線)の間の世宗路の地下に、GTX-A線と新盆唐線の仮称「光化門駅」を新設するものであり、事業が完了すれば、5つの路線が交差する「Ⅰ」字型の大型乗換駅となる。実現可能性調査は来年に行われる。

ソウル市が光化門複合駅を構想したのは2014年からだ。ソウル駅と延新內(ヨンシンネ)駅に停車する予定のGTX-A線が、世宗路の地下を通過することを勘案して、通行需要の多い光化門駅にも駅を建設して、都心の交通難を減らすためだった。さらに、同じ経路を通る新盆唐線の北西部延長線(三松〜光化門〜龍山)の事業費削減のために、GTX-A線との線路共用化が推進されたことで、複合駅構想が具体化された。昨年の一日平均の地下鉄乗り降りの人員は、ソウル駅が17万782人、市庁(しチョン)駅と光化門駅を合わせたのが17万2607人で、世宗路の交通需要も相当なものである。車線数を半分に減らす光化門広場の再構造化、世宗路地下歩行都市事業後の公共交通の供給も必要だった。

事業が適切に実施されれば、現在の広域バス中心の光化門一帯の公共交通は鉄道中心に変わる。広域バスと自家用車の通行急増で交通渋滞の激しい京畿北西部、南東部から光化門へと出入りすることが、30分以内で解決される。駅で降りるとすぐに地下歩道を利用して世宗路一帯の主要大型ビルに行き来することができるので、歩行の利便性も改善される。すべての公共交通を一ヶ所に集めて、地下に統合駅を作り、地上は歩行者空間として設計したフランス・パリ郊外のラ・デファンスがモデルである。

問題は、国土交通部(国土部)との意見調整である。国土部は早ければ年内に着工するGTX-A線の基本計画から光化門駅がなかったことを挙げて、複合駅の設置に難色を示している。複合駅は、ソウル市の事業であるため、市の費用負担があってこそ協議に乗り出すという方針だ。今年8月の国土部によるGTX-A線の環境影響評価の基本計画にも光化門駅の設計は反映されなかった。国土部の関係者は、「今年4月に選ばれた民間事業者(新韓銀行コンソーシアム)も光化門駅を含んでいなかった。市がコスト問題を解決しない以上、GTX-A線は市の世宗路一帯の計画に関係なく、単独推進される」と語った。

ソウル市は、公共交通中心の交通体系の再編と首都圏の交通難解消などのために、光化門の複合駅を引き続き推進する計画だ。まもなく着工されるGTXとの連携のために、複合駅関連の手続きにも拍車をかけることにした。GTXとの連携がなければ、世宗路一帯に地下工事が重複して、交通混雑や市民の不便などが懸念されるからだ。一日平均で約11万人が乗り降りする地下鉄1号線のソウル駅に、GTXソウル駅の乗り換え客まで加わって混雑が加重することも負担と言える。ソウル市の関係者は、「2015年12月に、GTXに光化門駅などを反映するための施工費投入の意思を国土部に伝えた。『新しい光化門広場の造成事業』と関連して、引き続き国土部と協議したい」と語った。


徐亨錫 skytree08@donga.com