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「ヒ素基準を超過」 日本産結核ワクチンを全量回収

「ヒ素基準を超過」 日本産結核ワクチンを全量回収

Posted November. 08, 2018 07:41,   

Updated November. 08, 2018 07:41

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1歳未満の乳児に接種する日本産結核ワクチンから基準値を超える1群発癌物質であるヒ素が検出された。保健当局は、韓国国内で流通している14万人分のワクチンを全量回収し、健康への危害性を調査することにした。

7日、食品医薬品安全処(食薬処)は、日本の製薬会社である日本ビーシージー製造(JBL)から輸入した経皮用(ハンコ型・皮膚に注射液を塗った後、その上を針で押して注入)結核ワクチンのセットからヒ素が最大で0.23ppm検出され、韓国の基準値(0.1ppm)を超えたと、7日明らかにした。ヒ素は毒性の強い重金属で、多くさらされると、末梢神経障害や膀胱がんなどの罹患率が上がるため、国際がん研究所(IARC)が1群発癌物質に定めている。

独自の生産ができず、韓国が輸入する結核ワクチンは、JBL社のハンコ型とデンマークはAJ社の皮内用(注射型・注射液を皮膚に注入)の2種類だけである。このうちハンコ型ワクチンは、子供たちの抵抗感が少なく、接種しやすいので注射型より4倍ほど多く使われる。JBL社のハンコ型は、元々国の無料接種には使われなかったが、昨年10月から今年6月まで注射型の供給量が不足したことで、24万人を超える乳児がハンコ型で無料接種を受けた。現在は、注射型ワクチンのみ国の無料接種に含まれている。

日本の厚生省は同日、食薬処の発表を巡って「安全性に問題はない」と釈明した。最大の検出量が国際医薬品規制調和委員会(ICH)ガイドラインの38分の1にすぎないうえ、注射液を皮膚に塗った後、針で押す製品の特性上、極少量だけが人体に入ったはずだという理由からだ。日本政府は、該当製品の出荷のみを停止しただけで、回収には乗り出さなかった。

一方、韓国政府は、回収対象前に輸入された製品にもヒ素が混入している可能性があると見て、JBL社の在庫についても検査を行う予定だ。注射型結核ワクチンを受けられる病院・医院は、疾病管理本部のホームページ(www.cdc.go.kr)で確認できる。


趙健熙 becom@donga.com