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米下院議員に挑戦する3人の韓国系「キムトリオ」

米下院議員に挑戦する3人の韓国系「キムトリオ」

Posted November. 07, 2018 07:22,   

Updated November. 07, 2018 07:22

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米中間選挙には3人の韓国人が下院議員に挑戦状をたたきつけた。ヤング・キム(56・カリフォルニア第39選挙区・共和)、アンディ・キム(36・ニュージャージー第3選挙区・民主)、パール・キム(39・ペンシルバニア第5選挙区・共和)の「3人のキム」は、1998年、キム・チャンジュン元下院議員(共和)以来20年ぶりに連邦議会の進出を狙っている。

今年政界を引退した「最古参」エド・ロイス氏(共和)の選挙区に出馬したヤング・キム氏は、「韓国人女性初の米下院議員」のタイトルに挑戦する。ロイス氏の補佐官として約20年間活動して選挙区に馴染みがあるうえ、高校の時に米国に来て、南カリフォルニア大学(USC)経営学科を卒業し、衣料事業をして成功したアジア系女性という長所がある。トランプ米大統領の反移民、貿易政策などに対して批判的というカラーがあるが、共和党所属という点で少数系の女性候補の長所が薄められたという声もある。

5日、選挙分析サイト「ファイブ・サーティー・エイト(538)」によると、ヤング・キム氏の予想得票率は49.4%で、民主党候補のキル・シスネロス氏(50.6%)に1.2ポイント後れを取った。僅差なので予測できない勝負が予想される。

「韓国人初の民主党下院議員」のタイトルを狙うアンディ・キム氏は、ニュージャージー第3選挙区で3度目の当選に挑戦する現役のトム・マッカーサー氏(共和)と対立した。英オックスフォード大学出身で、オバマ政権で国家安全保障会議(NSC)イラク・「イスラム国」(IS)担当補佐官を務めた外交安保の専門家だ。選挙序盤は韓国人移民家庭出身の中東専門家という経歴のため「ワシントンエリート」、「アウトサイダー」というネガティブ攻勢に苦しんだが、9月末以降「反トランプ感情」を代弁する政治家として注目され、形勢をひっくり返した。オバマ氏が支持を宣言し、バイデン前副大統領が共に遊説に参加した。

アンディ・キム氏の予想得票率は49.1%で、マッカーサー氏(48.5%)を0.6ポイント優勢だ。当選確率もリードしているが、「トランプの風」を前面に出した「トランプ支持派」現役議員のマッカーサー氏の反撃は侮れず、薄氷の勝負が予想される。政治新人のアンディ・キム氏は選挙区を足でまわり、ニュージャージー出身の「ジャージー・ボーイ」という点を強調して、トランプ政権の減税とヘルスケア対策を批判した。

ペンシルバニア第5選挙区から出馬した検事出身のパール・キム氏は孤軍奮闘している。民主党強勢地域で、同じ女性で法曹出身の民主党のメリー・スカンラン氏に大差でリードされ、苦戦している。


朴湧 parky@donga.com