良心的兵役拒否者「刑務所で３６ヵ月服務」、国防部が来週代替服務案発表へ

大法院（最高裁）が１日、宗教や信念による兵役拒否（良心的兵役拒否）を無罪としたことに関連して、国防部が来週、「良心的兵役拒否者」の代替服務制案を発表する。「宗教や良心の理由による兵役拒否者」は２０２０年から矯正施設（刑務所、拘置所など）で合宿し、３６ヵ月間服務することが核心だ。

憲法裁判所が６月に、代替服務制を兵役の一種と認定しない兵役法５条に対して憲法不合致の決定を下したことを受け、国防部は兵務庁、法務部とともに外国の事例を調査し、公聴会を開いて関連案を講じてきた。憲法裁は、国会に来年末までに代替服務制の関連立法を求めた。

これまで軍は、服務機関候補を矯正機関と消防署に狭めて検討した結果、刑務所で意見がまとまった。消防分野にはすでに義務消防隊（現役兵の転換服務）が服務しており、代替服務者のための合宿施設の規模（消防署に５～６人）も矯正機関（機関別数十人）より小さいことが考慮された。今後、服務期間が短縮される義務消防隊員（２３ヵ月→２０ヵ月）と代替服務者の公平性問題が起こる可能性も考慮したという。

服務期間は現役兵（１８ヵ月・２０２１年末陸軍基準）の２倍の３６ヵ月とした。ある消息筋は、「代替服務制が兵役忌避の手段に悪用されることを防ぎ、別の代替服務（専門研究員、公衆保険医など）との公平性を考慮して適正期間を算出した」と伝えた。代替服務者は矯正機関で物品の補給や行政支援など単純補助業務を担う。代替服務審査機構は国防部や兵務庁に設置される。

国防部が来年初めに代替服務方式と服務期間を盛り込んだ法律改正案を提出すれば、国会の立法議論にスピードが出るとみえる。与野党は代替服務期間を現役の１.５～２倍とした法案を発議したが、担当業務に対しては意見の相違を見せている。

　

国会国防委員会法案審査小委員会の白承周（ペク・スンジュ）委員長（自由韓国党）は１日、東亜（トンア）日報の電話取材に対して、「政府案がまだ国会に来ていないが、概ね服務期間は長くなるだろう」と話した。国防委の与党「共に民主党」幹事、閔洪チョル（ミン・ホンチョル）議員は、「代替服務者を刑務所など矯正施設に勤務させるという政府案を参考にし、公聴会と討論会を経て世論を収斂する」と話した。そして、「いかなる基準で代替服務の対象を判定するのか、代替服務者を判断する審議主体を国防部に置くのか、上級の首相室や第３機関に置くのかなどについては、さらに討論を経なければならない」と述べた。


尹相虎 ysh1005@donga.com · 張寬錫 jks@donga.com