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銃撃現場を訪れたトランプ氏...州知事も市長も同行拒否

銃撃現場を訪れたトランプ氏...州知事も市長も同行拒否

Posted November. 01, 2018 08:12,   

Updated November. 01, 2018 08:12

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トランプ米大統領は先月30日、反ユダヤ主義者による銃乱射で11人が死亡したペンシルバニア州ピッツバーグのユダヤ教礼拝所(シナゴーグ)を慰問に訪れた。厳かなムードの中、慰問が行われたが、平素から分断をあおる発言をしてきたトランプ氏が「憎悪犯罪」によって犠牲になった被害者を追悼する資格があるのかをめぐって論議が起きている。

トランプ氏は同日、メラニア夫人のほか、娘のイバンカ大統領補佐官、娘婿でユダヤ教徒のクシュナー大統領上級顧問と共に惨事が起きた礼拝所「ツリー・オブ・ライフ」のラビの案内を受けた。礼拝所に18分間いたトランプ氏は、前庭に設けられた犠牲者11人を象徴する木で作られた「ダビデの星」の慰霊碑に小さな石と白いバラを捧げた。トランプ氏は、ピッツバーグ大学病院を訪れ、負傷者を見舞った。

しかし1000人余りの市民は「トランプは家に帰れ」などと書かれたプラカードを持って抗議デモをした。大統領の慰問に同行することを拒否したアレゲニー郡 のリッチ・フィッツジェラルド郡長は、地域紙ピッツバーグ・ポスト・ガゼットに、「(ピッツバーグ市民は)行き過ぎた外部の影響が追悼を妨害することを望まない」とし、「トランプ氏が(今日でなく)来週来ればよかっただろう」と指摘した。ペンシルバニア州知事とピッツバーグ市長もトランプ氏の慰問に同行することを断った。

トランプ氏も、ピッツバーグにいた4時間、メディアとの接触を避けて発言を慎むなど、事案の敏感さを考慮して慎重に行動した。米紙USAトゥデイは、「大統領の慰問は静かで、劇的なシーンなく行われた」と伝えた。


韓基渽 record@donga.com