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自私高と一般高校の二重志願禁止選考は「正当」

自私高と一般高校の二重志願禁止選考は「正当」

Posted October. 20, 2018 08:37,   

Updated October. 20, 2018 08:37

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今年、ソウルに居住する中学3年生は、自律型私立高(自私高)や外国語高校、国際高校に志願して落ちれば、一般高校2校だけを志願できる。ソウル行政裁判所は19日、ソウル地域の複数の自私高が、自私高脱落時は一般高校2校だけを志願するようにしたソウル市教育庁の「2019年度の高校入学選考計画」を取り消してほしいと提起した請求を棄却した。

これにより、今年の高校入試は、ソウル市教育庁が7月に発表した通りに行われる。すでに予告された内容であり、学校現場での混乱はないとみられる。当初市教育庁は、昨年改正された小中等教育法の施行令に基づいて自私高に志願して落ちれば、最初から一般高校志願の機会を与えず、教育監が任意に一般高校に割り当てる方針だった。3月にこのような内容を盛り込んだ高校入試選考計画を発表した。

しかし、6月の憲法裁判所の決定で状況が変わった。憲法裁は、「新しい高校入試の選考が学校選択権を侵害する」として、自私高と保護者たちが提起した小中教育法施行令の効力停止仮処分の申請を受け入れた。これにより、7月、市教育庁は自私高で落ちた生徒たちも一般高校に志願できるように高校入試選考を修正した。

ソウル地域の高校割り当ては計3段階で行われる。第1、2段階では、割り当て希望一般高校を2校ずつ、計4校を書いて提出する。この4校のいずれかに割り当てられなかった生徒は、第3段階で任意の割り当てを受ける。市教育庁は当初、自私高から脱落した生徒は、すぐに第3段階の任意割り当ての対象に含ませようとした。しかし、憲法裁の決定後、自私高の脱落者も第2段階で一般高校2校を志願できるように方針を変えた。

ただ、第1段階で自私高、外国語高校、国際高校や一般高校のうち、1校だけを志願できるようにした規定はそのまま置いた。結局、第1段階で一般高校を選択すれば、割り当て希望学校2校を志願できるが、自私高、外国語高校、国際高校を選択すれば、1校所だけを志願できる。結論として自私高、外国語高校、国際高校への進学を希望する生徒は、第2段階の一般高校2校を含めて計3校を志願できる。

これで自私高志願による不利益は相当解消されたが、ハナ高校や徽文(フィムン)高校などのソウル地域の自私高と外国語高校は依然、第1段階で自私高と一般高校の二重志願を禁じたのは不当だと主張し、5月に提起した行政訴訟を取り下げずに続けた。しかし、同日裁判所は、「二重志願禁止は正当だ」と、これらの主張を受け入れなかった。

オ・セモク全国自私高連合会長は、「今回の判決は残念でならない」と言いながらも、「生徒たちは自私高に志願して落ちても、不利益はほとんど受けないだろう」と強調した。市教育庁の関係者も、「憲法裁判所の判決が残っているが、今年の高校入試は7月に発表したように行われると見ればいい」と語った。


金鎬卿 kimhk@donga.com