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北朝鮮「正常国家化」の動力は制裁、中途半端な「緩和」を言っている場合ではない

北朝鮮「正常国家化」の動力は制裁、中途半端な「緩和」を言っている場合ではない

Posted October. 20, 2018 08:37,   

Updated October. 20, 2018 08:37

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フランシスコ法王の訪朝招請の受諾を機に、政権与党まで北朝鮮に対する制裁緩和を主張している。与党「共に民主党」の洪永杓(ホン・ヨンピョ)院内代表は19日、「北朝鮮の非核化に相応して制裁緩和も相互主義的に検討しなければならない」とし、「トランプ米大統領も、『非核化が20%に達すれば後戻りできない時点』と段階的制裁緩和について言及した」と話した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が制裁緩和の条件に挙げた「後戻りできない段階」をトランプ大統領の「20%非核化」と結び付けたのだ。

このような主張は、非核化プロセスに対する無知だけでなく、我田引水の解釈も拒まない与党の認識水準を端的に物語る。むろん、トランプ氏が6月の米朝シンガポール首脳会談の直後、記者会見でそのような発言をしたことは事実だ。しかし、このために誤解と論議を生んだため、これ以上の発言を控えている。さらに、その発言内容と脈絡をちゃんと調べれば、それほど自分勝手の解釈することはできないだろう。

トランプ氏は、「非核化にどれくらいかかると見るか」という記者の質問に、「15年かかるという話を読んだことがあるが、そのように考えない。例えば20%だけ完了するにしても後戻りできない地点になるだろう」と述べた。非核化の最終的完了までは長時間必要だが、実質的な非核化の措置は自身の任期内に可能だという話であり、核弾頭の国外搬出のような非核化初期の大胆な措置の履行を前提にしたのだった。

しかし、北朝鮮は非核化プロセスの最初の段階である核申告、すなわち核兵器・施設リストの提出を拒否している。核実験場の廃棄など先制的非核化を取ったとしても、検証もない一方的措置をしては米国に対して、韓国戦争と制裁緩和など相応の措置を要求している。さらに米国と合意した非核化の実務交渉も応じていない。最近、国連総会では、韓半島の休戦体制を管理する国連軍司令部を「怪物」にたとえて解体を主張した。

にもかかわらず、韓国政府、さらには与党指導部の誰も北朝鮮のこのような振る舞いに問題を提起し、非核化を求める声は見られない。その代わりに、北朝鮮が要求する制裁緩和を強調している。大量破壊兵器で武装した「ならず者国家」北朝鮮を非核化を通じて「正常国家」にする動力がまさに制裁だ。中途半端な制裁緩和の主張は米国の疑念を買い、北朝鮮に対する交渉力を弱めるだけでなく、北朝鮮の傲慢さらに脱線まで煽る可能性があることを自覚しなければならない。