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北朝鮮、在韓国連軍司令部の解体を要求

Posted October. 20, 2018 08:38,   

Updated October. 20, 2018 08:38

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フランシスコ法王の史上初の訪朝の可能性が高まると、与党「共に民主党」が本格的に北朝鮮に対する制裁緩和のムードづくりに乗り出した。

同党の洪永杓(ホン・ヨンピョ)院内代表は19日、最高委員会議で、「法王の訪朝受諾で韓半島の非核化に一層スピードが出るだろう」とし、「北朝鮮の非核化に相応して制裁措置を緩和することも相互主義的に検討しなければならない」と述べた。この「相互主義」とは、北朝鮮が豊渓里(プンゲリ)核実験場と東倉里(トンチャンリ)ミサイル発射台の廃棄に出たので、米国も終戦宣言や制裁緩和など相応の措置を取らなければならないという意味だ。

洪氏は、制裁緩和要請が韓米協力の亀裂につながる恐れがあるという憂慮に対して、「南北関係の進展と非核化の速度をめぐって韓米間で意見の相違があるように見る人もいる。故意に対立を煽ろうとする勢力が少なくない」と述べた。また「トランプ米大統領は6月の米朝会談の直後、非核化が20%に達すれば後戻りできない時点とし、制裁の段階的緩和について言及した」と強調した。

北朝鮮も時を合わせて国際舞台で制裁緩和を求めるメッセージを強く出している。19日、「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)の報道によると、北朝鮮の金星(キムソン)国連大使は9日、米ニューヨークの国連本部で開かれた国連総会第2委員会(経済・金融・開発担当)で、「制裁で人民の存在と開発の権利が深刻に制限されている」と訴えた。金大使は、「必須薬品やエックス線装備など人道主義の品目の運送が安全保障理事会の制裁で禁止されている。このような物品は子どもや女性など人民に必要だ」と述べた。

国連の北朝鮮大使館のキム・インチョル書記官は12日、国連総会第6委員会(国際法担当)で、国連軍司令部を「怪物」にたとえ、「国連軍司令部をできるだけ早く解体しなければならない」と主張したと、VOAは伝えた。これに対して韓国代表部は15日、答弁権を要請し、「在韓国連軍司令部の解体を議論するのに適切な会議ではない」と反論した。


金相雲 sukim@donga.com · 申나리 journari@donga.com