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「金正恩氏、ポンペオ氏との会談で核リスト申告を拒否」

「金正恩氏、ポンペオ氏との会談で核リスト申告を拒否」

Posted October. 16, 2018 08:58,   

Updated October. 16, 2018 08:58

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が7日、平壌(ピョンヤン)を訪れたポンペオ米国務長官と会談した際、核リストの申告を拒否したと、読売新聞が15日、ソウル発で報じた。

同紙によると、ポンペオ氏が「核リストの一部だけでも提出してほしい」と求めると、正恩氏は「信頼関係が構築されていない状態でリストを提出しても、米国が信用できないと言うだろう。再申告を求めかねない。そうなれば争いになる」として拒否の意向を明らかにした。

正恩氏は、「非核化措置を取るには、米朝間の信頼構築がまず必要だ。終戦宣言を通じて米朝間の信頼が構築されれば、非核化は米国が心配する必要がなくなるほどスピードを出すだろう」と語った。また、北朝鮮側は米兵の遺骨返還など誠意ある措置を取ったとし、米国も経済制裁を解除しなければならないと主張した。

ポンペオ氏は、北朝鮮が9月の南北平壌共同宣言で明らかにした寧辺(ヨンビョン)核施設の廃棄だけでは終戦宣言には応じられないと主張した。また、生物化学兵器を含むすべての大量破壊兵器計画の除去を要求し、保有核弾頭、大陸間弾道ミサイル(ICBM)、移動式発射台を一部でも廃棄または国外に搬出すれば「終戦宣言など北朝鮮が納得できる行動を取る」という立場を伝えた。さらに、寧辺核施設は廃棄前に核活動記録を調査する必要があるとし、米国の専門家と国際原子力機関(IAEA)による調査も求めた。

これに対して正恩氏は、寧辺に対する査察受け入れは実務者協議で議論しようと提案した。実務者協議は、米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表と北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官が出席して、近くIAEA本部があるオーストリア・ウィーンで開かれるものとみられる。


徐永娥 sya@donga.com