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右往左往しない金泳三

Posted October. 12, 2018 08:32,   

Updated October. 12, 2018 08:32

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金泳三(キム・ヨンサム)元大統領は、書法に従わず、独創的な字体を駆使した。彼が好んで書いた「大刀無紋」から彼の書き方の特徴が分かる。最大の特徴は余白がほとんどなく非常に大きいということだ。こういう字を書く人は、情熱、成就欲、冒険心、積極性、自尊心、進取性、勤勉性などがみなぎり、生涯にわたって行動力を見せる。ただ、現実感覚が弱く、純真で細かくないという短所がある。始まりの部分に余白がほとんどないのは、積極的な気質であることを物語る。金九(キム・グ)のような独立活動家やマーティン・ルーサー・キングのような社会活動家が主に始まりの部分に余白がない文字を書く。そのうえ、金氏は右に急に上がる文字を書き、非常に楽観的、肯定的であることをうかがわせる。技巧がほとんどなく正確な正方形で書いているのは、洗練さとは距離があり、まっすぐな人であることを表わす。大韓民国の民主化過程に、情熱、進取性、冒険心、積極性、楽観的指向、正直さなどを持つ金氏が現れたことは実に幸いだ。

金氏の文字の速度は非常にはやい。頭の回転がはやく、右往左往せず早く決め、直線的であり、目標意識があって、変化への欲求が強い性格を示す。このような指向の人は、自制力が弱く皮相的であり、目前に迫ることだけ見て、後のことはよく考えず、事をいい加減に終わらせるという短所がある。字の構成で間隔が狭いことから、他人と意思疎通ができない人であることが分かる。民主化運動の指導者であり文民政府を率いた金氏だが、他人との意思疎通はそれほど上手くなかっただろう。文字の大きさ、傾き、基礎線などで一定でなく変化がある。これは活力があって衝動的であり、情熱的な人に見られる特徴だ。このような字を書く人は、自信があり、思考が敏捷で感性が豊かな気分派だ。金氏は人間味あふれる魅力的な人物だった。

弁護士・筆跡研究家